分析レポート

Analysis Report

第70回
羽田盃(JpnI)
2025年04月29日(火) 20:05発走

第70回優勝馬:ナチュラルライズ号

レース情報

羽田盃は、枠順や臨戦過程がポイント!

  • SⅠとして施行された第59回(平成26年)から第68回(令和5年)を含む過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は令和7年4月15日時点

上位人気馬はそれなりに信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[6-6-2-6](3着内率70.0%)、3~4番人気の馬は[2-2-3-13](3着内率35.0%)、5~13番人気の馬は[2-2-5-74](3着内率10.8%)、14番人気以下の馬は[0-0-0-16](3着内率0.0%)となっている。人気薄の馬が波乱を演出した例もあるとはいえ、まずは上位人気グループの馬に注目するべきだろう。

昨年は「JRA」所属馬が1~2着を占める結果に

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[9-9-10-107](3着内率20.7%)、「JRA」の馬は[1-1-0-2](3着内率50.0%)となっている。なお、初めてダートグレード競走として施行された第69回(令和6年)は、「JRA」所属馬のアマンテビアンコが1着、「JRA」所属馬のアンモシエラが2着、「地方」所属馬のフロインフォッサルが3着となった。今後は「JRA」所属馬の好走例が増えてくるかもしれない。

近年は内外極端な枠に入った馬が不振

【馬番別成績】(過去10年)

馬番別成績を見ると、1~13番の馬は[9-10-10-94](3着内率23.6%)、14~16番の馬は[1-0-0-15](3着内率6.3%)となっている。なお、第66回(令和3年)以降の過去4年に限ると、1~3番の馬は[0-1-0-11](3着内率8.3%)、4~10番の馬は[3-3-4-16](3着内率38.5%)、11~16番の馬は[1-0-0-15](3着内率6.3%)である。近年の傾向を重く見るならば、外寄りの枠に入った馬だけでなく、内寄りの枠に入った馬も割り引きが必要だ。

前走で1,600m超のレースを使っていた馬が中心

【前走の距離別成績】(過去10年)

前走の距離別成績を見ると、1,600m以下の馬は[1-2-3-33](3着内率15.4%)、1,600m超の馬は[9-8-7-76](3着内率24.0%)となっている。なお、第63回(平成30年)以降の過去7年に限ると、1,600m以下の馬は[0-1-1-23](3着内率8.0%)、1,600m超の馬は[7-6-6-51](3着内率27.1%)である。前走が1,600m以下のレースだった馬は、過信禁物と見るべきだろう。

前走の出走頭数も重要

【前走の出走頭数別成績】(過去10年)

前走の出走頭数別成績を見ると、9頭以下の馬は[0-1-0-18](3着内率5.3%)、10頭以上の馬は[10-9-10-91](3着内率24.2%)となっている。なお、第64回(平成31年)以降の過去6年に限ると、9頭以下の馬は[0-1-0-12](3着内率7.7%)、10~13頭の馬は[2-2-2-28](3着内率17.6%)、14頭以上の馬は[4-3-4-23](3着内率32.4%)である。臨戦過程を比較する際は、前走が多頭数のレースだった馬を高く評価したい。

前走で人気を集めていた馬の成績が良い

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年)

前走の単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[10-8-6-60](3着内率28.6%)、6番人気以下の馬は[0-2-4-49](3着内率10.9%)となっている。なお、第66回(令和3年)以降の過去4年に限ると、5番人気以内の馬は[4-4-3-26](3着内率29.7%)、6番人気以下の馬は[0-0-1-16](3着内率5.9%)である。前走で人気の中心だった馬は、引き続きマークしておいた方が良さそうだ。

“全日本2歳優駿”で善戦した馬は堅実

【“全日本2歳優駿”における着順別成績】(過去10年)

“全日本2歳優駿”における着順別成績を見ると、6着以内の馬は[2-6-2-5](3着内率66.7%)、7着以下の馬は[0-1-2-9](3着内率25.0%)、「不出走」の馬は[8-3-6-95](3着内率15.2%)となっている。同じダートグレード競走のJpnⅠである “全日本2歳優駿”の上位馬がエントリーしてきたら、有力と見るべきだろう。

“雲取賞”連対馬の成績が上向いてきた

【“雲取賞”における着順別成績】(過去10年)

“雲取賞”における着順別成績を見ると、2着以内の馬は[4-1-3-6](3着内率57.1%)、3着以下の馬は[0-1-1-16](3着内率11.1%)、不出走の馬は[6-8-6-87](3着内率18.7%)となっている。なお、“雲取賞”が重賞として施行されるようになった第64回(平成31年)以降の過去6年に限ると、2着以内の馬は[4-1-3-2](3着内率80.0%)、3着以下の馬は[0-1-1-7](3着内率22.2%)、「不出走」の馬は[2-4-2-54](3着内率12.9%)である。今回と同じコースの“雲取賞”で連対を果たした馬は、上位に食い込む可能性が高いと見ておきたい。