分析レポート

Analysis Report

第11回
優駿スプリント(SII)
2021年06月29日(火) 20:10発走

第11回優勝馬:ワールドリング号

レース情報

優駿スプリントは、枠順や臨戦過程が明暗を分けそう!

  • 平成23年に新設。過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第1回(平成23年)から第4回(平成26年)まではSIIIとして実施
  • 記録は令和3年6月15日時点

波乱の決着が目立ってきた

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[7-7-3-33](3着内率34.0%)、6番人気以下の馬は[3-3-7-95](3着内率12.0%)となっている。ただし、第7回(平成29年)以降の過去4年に限ると、5番人気以内の馬は[1-2-0-17](3着内率15.0%)、6番人気以下の馬は[3-2-4-33](3着内率21.4%)である。近年は上位人気馬が期待を裏切りがちだ。

連対率が高いのは「大井」「川崎」勢

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-0-2-11](3着内率15.4%)、「船橋」の馬は[2-0-4-27](3着内率18.2%)、「大井」の馬は[5-7-3-64](3着内率19.0%)、「川崎」の馬は[3-3-1-26](3着内率21.2%)となっている。3着内率に大きな差はないが、連対率は「浦和」の馬が0.0%、「船橋」の馬が6.1%、「大井」の馬が15.2%、「川崎」の馬が18.2%となっているので、「大井」や「川崎」の所属馬がやや優勢と言って良いだろう。

内外極端な枠に入った馬は割り引きが必要

【枠番別成績】(過去10年)

枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[3-0-1-36](3着内率10.0%)、3~6枠の馬は[7-10-7-54](3着内率30.8%)、7~8枠の馬は[0-0-2-38](3着内率5.0%)となっている。未だに連対例のない7~8枠はもちろん、やや好走率が低い1~2枠に入った馬も、過信禁物と見ておきたい。

前走好走馬が強い

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、2着以内の馬は[6-6-6-40](3着内率31.0%)、3着以下の馬は[4-4-4-88](3着内率12.0%)となっている。なお、第7回(平成29年)以降の過去4年に限ると、5着以内の馬は[4-3-4-32](3着内率25.6%)、6着以下の馬は[0-1-0-18](3着内率5.3%)である。大敗直後の馬は評価を下げた方が良さそうだ。

前走の距離が1,800m以上だった馬は堅実

【前走の距離別成績】(過去10年)

前走の距離別成績を見ると、1,200m未満の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、1,200m以上・1,800m未満の馬は[8-7-6-104](3着内率16.8%)、1,800m以上の馬は[2-3-4-16](3着内率36.0%)となっている。該当馬はそれほど多くないが、1,800m以上のレースを経由してきた馬は上位に食い込む可能性が高いと見るべきだろう。

“優駿スプリントトライアル”の優勝馬に注目

【“優駿スプリントトライアル”における着順別成績】(過去10年)
※「開催なし」は同年に“優駿スプリントトライアル”が施行されなかった第1回の全出走馬

平成24年から施行されている“優駿スプリントトライアル”における着順別成績を見ると、「1着」の馬は[3-3-0-2](3着内率75.0%)、2~4着の馬は[1-0-3-18](3着内率18.2%)、5着以下の馬は[1-0-0-32](3着内率3.0%)、「不出走」の馬は[4-6-6-63](3着内率20.3%)となっている。“優駿スプリントトライアル”で敗れた馬の好走率はそれほど高くないが、勝ち切った馬が出走してきたらぜひ注目しておきたい。