分析レポート

Analysis Report

第66回
東京ダービー(SI)
2020年06月3日(水) 20:10発走

第66回優勝馬:エメリミット号

レース情報

東京ダービーは、主要な前哨戦の上位馬が中心!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は令和2年5月20日時点

連対馬の4割は6番人気以下

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[3-2-2-3](3着内率70.0%)、「2番人気」の馬は[2-1-3-4](3着内率60.0%)、「3番人気」の馬は[2-1-2-5](3着内率50.0%)と、それぞれまずまず優秀な成績を収めている。もっとも、単勝6番人気以下の馬が2勝、8連対をマークするなど、伏兵の台頭も珍しくない。

3着内数は「大井」が最多も……

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-1-2-11](3着内率26.7%)、「船橋」の馬は[4-3-4-44](3着内率20.0%)、「大井」の馬は[4-5-4-46](3着内率22.0%)、「川崎」の馬は[1-1-0-24](3着内率7.7%)となっている。3着内数は「大井」が最多となっているものの、3着内率は「浦和」や「船橋」も互角だ。

近年は外枠有利

【枠番別成績】(過去10年)

枠番別成績を見ると、1~4枠の馬は[2-3-6-66](3着内率14.3%)、5~8枠の馬は[8-7-4-59](3着内率24.4%)となっている。なお、第59回(平成25年)以降の過去7年に限ると、1~4枠の馬は[1-0-3-49](3着内率7.5%)、5~8枠の馬は[6-7-4-37](3着内率31.5%)である。近年の傾向を重視するならば、外寄りの枠に入った馬を高く評価すべきだろう。

「牝」馬は平成24年を最後に3着以内なし

【性別成績】(過去10年)

性別成績を見ると、「牝」馬は3着内率が11.1%にとどまっている。なお、3着以内となったのは第58回(平成24年)3着のエミーズパラダイスが最後である。「牝」馬は過信禁物と見るべきかもしれない。

主要な前哨戦の中では“羽田盃”組が優勢

【前走のレース別成績】(過去10年)

前走のレース別成績を見ると、「羽田盃」の馬が3着内率31.4%と優秀な成績を収めている。一方「東京湾カップ」「東京ダービートライアル」の馬はいずれも3着内率が10%以下である。主要な前哨戦ではあるものの、「東京湾カップ」「東京ダービートライアル」を経由してきた馬は評価を下げるべきだろう。

“羽田盃”の上位馬は信頼できる

【“羽田盃”における着順別成績】(過去10年)

“羽田盃”における着順別成績を見ると、3着以内の馬は[8-3-4-15](3着内率50.0%)、4~7着の馬は[0-4-3-22](3着内率24.1%)、8着以下の馬は[0-1-0-24](3着内率4.0%)、「不出走」の馬は[2-2-3-64](3着内率9.9%)となっている。なお、第59回(平成25年)以降の過去7年に限ると、7着以内の馬は[5-6-5-24](3着内率40.0%)、8着以下の馬は[0-0-0-20](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[2-1-2-42](3着内率10.6%)である。“羽田盃”の上位馬は素直に信頼して良さそうだ。

“京浜盃”における着順も重要

【“京浜盃”における着順別成績】(過去10年)

“京浜盃”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[5-3-8-19](3着内率45.7%)、6着以下の馬は[2-1-0-30](3着内率9.1%)、「不出走」の馬は[3-6-2-76](3着内率12.6%)となっている。なお、第59回(平成25年)以降の過去7年に限ると、5着以内の馬は[4-3-7-13](3着内率51.9%)、6着以下の馬は[2-0-0-24](3着内率7.7%)、「不出走」の馬は[1-4-0-49](3着内率9.3%)である。“羽田盃”だけでなく、その前哨戦である“京浜盃”における着順も重視したい。

“全日本2歳優駿”を使った馬は見逃せない

【“全日本2歳優駿”における着順別成績】(過去10年)

“全日本2歳優駿”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[4-2-3-4](3着内率69.2%)、6着以下・競走中止の馬は[2-1-2-16](3着内率23.8%)、「不出走」の馬は[4-7-5-105](3着内率13.2%)となっている。ダートグレード競走のJpnIである“全日本2歳優駿”に挑戦した馬、特に善戦を果たした馬は、好走する可能性が高いと見るべきだろう。