分析レポート

Analysis Report

第30回
東京スプリント(JpnIII)
2019年04月10日(水) 20:10発走

第30回優勝馬:キタサンミカヅキ号

レース情報

東京スプリントは、臨戦過程などを素直に評価すべし!

  • 過去10回の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は平成31年3月20日時点

上位人気馬に推された馬は信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[5-2-2-1]で3着内率が90.0%、2~5番人気の馬は[3-8-5-24]で3着内率が40.0%、6番人気以下の馬は[2-0-3-96]で3着内率が5.0%となっている。昨年の第29回(平成30年)こそ単勝1番人気のブルドッグボスが5着に敗れたものの、基本的には上位人気の馬ほど信頼できるレースだ。

「JRA」所属馬が中心

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[1-3-4-93]で3着内率が7.9%、「JRA」の馬は[9-7-6-28]で3着内率が44.0%となっている。昨年の第29回(平成30年)で船橋所属のキタサンミカヅキが2着となったように、「地方」所属馬の好走例も決して少なくはないが、まずは「JRA」所属馬に注目すべきだろう。

負担重量が加算される実績馬は堅実

【負担重量別成績】(過去10年)

負担重量別成績を見ると、「55.0kg」「57.0kg」「58.0kg」の馬がそれぞれ優秀な成績を収めている。なお、東京スプリントの負担重量は「56kg 牝馬2kg減」「指定期間内(概ね過去1年)のG1・JpnⅠ競走1着馬2kg増、GII・JpnII競走1着馬1kg増」と定められているため、「55.0kg」となるのは指定期間内のGII・JpnII競走を勝っている牝馬だけ、「57.0kg」となるのは指定期間内のGII・JpnII競走を勝っている牡馬およびセン馬だけ、「58.0kg」となるのは指定期間内のGⅠ・JpnⅠ競走を勝っている牡馬およびセン馬だけである。この規定により他馬よりも重い負担重量を課された実績馬は高く評価したい。

前走を勝ち切っている馬に注目

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[3-6-4-16]で3着内率が44.8%、2~5着の馬は[5-3-3-44]で3着内率が20.0%、6着以下の馬は[2-1-3-61]で3着内率が9.0%となっている。前走好走馬、特に前走を勝ち切っている馬は信頼できるようだ。

少頭数のレースを経由してきた馬は不振

【前走の出走頭数別成績】(過去10年)

前走の出走頭数別成績を見ると、11頭以下の馬は[1-0-0-30]で3着内率が3.2%、12頭以上の馬は[9-10-10-91]で3着内率が24.2%となっている。前走が少頭数のレースだった馬は過信禁物と見るべきだろう。

“前年のJBCスプリント”で善戦した馬は安定感あり

【“前年のJBCスプリント”における着順別成績】(過去10年)

“前年のJBCスプリント”における着順別成績を見ると、「5着以内」の馬は[3-4-5-13]で3着内率が48.0%、「6着以下」の馬は[1-0-1-14]で3着内率が12.5%、「不出走」の馬は[6-6-4-94]で3着内率が14.5%となっている。なお、第23回(平成24年)以降の過去7年に限ると、「5着以内」の馬は[2-3-5-9]で3着内率が52.6%、「6着以下」の馬は[1-0-0-11]で3着内率が8.3%、「不出走」の馬は[4-4-2-62]で3着内率が13.9%である。近年は特に“前年のJBCスプリント”で善戦した馬の活躍が目立っていることからも、該当馬が出走してきたらぜひ注目しておきたい。