分析レポート
Analysis Report
第54回
東京記念(SII)
2017年09月13日(水) 20:10発走

東京記念は、負担重量や距離適性がポイント!
- 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
- 記録は平成29年8月28日時点
好走馬の大半は単勝3番人気以内の馬

単勝人気順別成績を見ると、単勝「1番人気」馬が3着内率60.0%、単勝「2番人気」「3番人気」の馬が3着内率70.0%と、それぞれ優秀な成績を収めていた。一方、単勝4番人気以下の馬は第44回のウエノマルクン(単勝7番人気)を最後に優勝例がないうえ、3着内率は10.5%にとどまっている。基本的には上位人気馬が強いレースと言えるだろう。
3~6枠の馬が優勢

枠番別成績を見ると、3着内率がもっとも高いのは「6枠」、2番目に高いのは「4枠」で、「3枠」と「5枠」が3位タイだった。一方、1~2枠の馬は3着内率が11.5%以下にとどまっている。また、7~8枠の馬は過去10年の3着内率こそ20.5%だったが、第46回以降の過去8年に限ると[0-2-2-27]で、3着内率は12.9%どまりだ。今年も、内外極端な枠に入った馬は、評価を下げるべきかもしれない。
重い負担重量を課された実績馬は堅実

過去10年の3着以内馬30頭中17頭は、負担重量が57.0kg以上だった。なお、負担重量が「57.0kg」「58.0kg」「59.0kg」だった馬は、それぞれ該当馬の半数以上が3着以内に好走している。東京記念は別定競走であり、指定の期間(おおむね過去一年)中に重賞で優勝経験のある馬は、その種別に応じた負担重量を加算されるが、この規則が適用されて重い負担重量を課された馬、すなわち最近の重賞において優勝経験がある実績馬は信頼できるようだ。
馬体重が「530kg以上」の大型馬に注目

馬体重別成績を見ると、「530kg以上」の馬が3着内率45.0%と優秀な成績を収めていた。ちなみに、第51回以降の過去3年に限ると該当馬の成績は[2-2-2-2]で、3着内率は75.0%となっている。今年も「530kg以上」の大型馬がいたらぜひ注目してみよう。
「船橋」所属馬が好成績

所属別成績を見ると、3着内数がもっとも多いのは「船橋」所属馬で、3着内率も38.5%に達していた。なお「浦和」および「その他」(南関東地区以外の地方競馬)の所属馬は、3着以内となった例がない。所属が異なる馬同士を比較する際は、「船橋」所属馬を重視したいところだ。
“2,000m以上のレース”で連対経験のある馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は“2,000m以上のレース”において連対経験がある馬だった。なお、該当馬25頭のうち、22頭は“2,000m以上の重賞”において連対経験があった馬、23頭は“前年または同年かつ2,000m以上のレース”において連対経験があった馬である。2,000m以上のビッグレースで連対を果たしている馬や、前年以降に2,000m以上のレースで連対を果たしている馬は高く評価したい。