分析レポート

Analysis Report

第17回
JBCクラシック(JpnI)
2017年11月3日(金) 17:10発走

第17回優勝馬:サウンドトゥルー号

レース情報

JBCクラシックは、上位人気馬や前哨戦の好走馬が中心!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第8回(平成20年)は園田ダ1,870m、第9回(平成21年)は名古屋ダ1,900m、第10回(平成22年)は船橋ダ1,800m、第12回(平成24年)、第16回(平成28年)は川崎ダ2,100m、第13回(平成25年)は金沢ダ2,100m、第14回(平成26年)は盛岡ダ2,000mで実施
  • 記録は平成29年10月10日時点

2,000mの年は上位人気馬が特に堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、単勝「1番人気」の馬が3着内率80.0%、単勝「2番人気」「3番人気」の馬が3着内率70.0%と、それぞれ非常に高い好走率をマークしていた。一方、単勝4~7番人気の馬は[2-1-5-32]で3着内率が20.0%、単勝8番人気以下だった馬は[0-0-0-66]で3着内率が0.0%と、それぞれ苦戦している。上位人気馬が強いレースと見て良さそうだ。なお、2,000mのコースで施行された第7回、第11回、第14回、第15回に限ると、単勝4番人気以内の馬は[4-4-4-4]で3着内率が75.0%、単勝5番人気以下の馬は[0-0-0-44]で3着内率が0.0%となっていた。大井ダ2,000mで施行される今年は、上位人気馬を例年以上に高く評価すべきかもしれない。

内寄りの枠と「8枠」の馬が好成績

【枠番別成績】(過去10年)

枠番別成績を見ると、1~3枠の馬が[3-5-5-28]で3着内率31.7%と優秀な成績を収めていた。また「8枠」の馬も3着内率31.6%と同等の数字をマークしている。こうした傾向に従うならば、内寄りの枠や大外の「8枠」を引いた馬に注目すべきだろう。

極端な高齢馬は割り引きが必要

【馬齢別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中18頭は、馬齢が「5歳」か「6歳」だった。該当馬は[7-4-7-38]で3着内率32.1%と、好走率も優秀だ。一方、馬齢が8歳以上だった馬は[0-0-1-21]で3着内率4.5%と苦戦している。ちなみに、大井ダ2,000mで施行された第7回、第11回、第15回に限ると、馬齢が6歳以下だった馬は[3-3-3-20]で3着内率31.0%、7歳以上だった馬は[0-0-0-15]で3着内率0.0%となっていた。大井ダ2,000mで施行される今年は、例年以上に若い馬を重視すべきかもしれない。

武豊騎手が驚異的な好走率をマーク

【騎手別成績】(過去10年)

騎手別成績を見ると、武豊騎手が9戦7勝、3着内率100.0%と非常に優秀な成績を収めていた。今年も参戦してくるようであればぜひ注目してみよう。なお、3着以内となった経験が複数回ある騎手はほかに6名おり、そのうち異なる馬で3着以内となった経験があるのは、安藤勝己騎手(第7回のサンライズバッカス、第9回のマコトスパルビエロ)、内田博幸騎手(第7回のフリオーソ、第12回のシビルウォー)、小牧太騎手(第9回のワンダースピード、第10回のアドマイヤスバル)、藤田伸二騎手(第8回のメイショウトウコン、第11回、第12回のトランセンド)である。

馬格がある馬は信頼できる

【馬体重区分別成績】(過去10年)

過去10年の優勝馬10頭中、第10回のスマートファルコン(499kg)を除く9頭は、馬体重が500kg以上だった。2着以下だった馬を含めて集計すると、馬体重が500kg未満だった馬は[1-4-6-63]で勝率1.4%、連対率6.8%、3着内率14.9%、500kg以上だった馬は[9-6-4-43]で勝率14.5%、連対率24.2%、3着内率30.6%となっている。馬格がない馬は過信禁物と見ておいた方が良さそうだ。

「JRA」所属馬が圧倒的に優勢

【所属別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中28頭は、「JRA」所属の馬だった。一方、3着以内となった地方所属馬は、第7回と第10回で2着となったフリオーソ(船橋)のみである。今年もまずは「JRA」所属馬に注目してみたい。

日本テレビ盃組の扱いに注意

【“同年の日本テレビ盃”における着順別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中11頭は、“同年の日本テレビ盃”において3着以内となっていた馬である。該当馬は[4-5-2-5]で3着内率68.8%と好走率も高く、信頼できる存在と見ていいだろう。ただし“同年の日本テレビ盃”において4着以下だった馬はすべて4着以下に敗れていた。

“同年の帝王賞”における成績も重要

【“同年の帝王賞”における着順別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中13頭は、“同年の帝王賞”において4着以内となっていた馬である。該当馬は[4-4-5-13]で3着内率50.0%と好走率も優秀だ。しかしその一方、“同年の帝王賞”において5着以下だった馬は、第10回のスマートファルコン(1着)を除きすべて4着以下に敗れているので注意したい。