高橋華代子のTCKスプリント戦線注目馬情報

フジノウェーブ

フジノウェーブ
所属厩舎 : 高橋三郎厩舎
性齢 : 牡11歳
戦績 : 57戦22勝
主な重賞タイトル : JBCスプリント(JpnⅠ)
東京盃(JpnⅡ)
東京スプリング盃(SⅢ)など
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 07JBCスプリントと08東京盃を制し、2年連続でNARグランプリ最優秀短距離馬に輝いている至宝。

 昨年10歳で挑んだ東京スプリング盃は59キロを背負いながらも、東京スプリング盃3連覇(09年は東京シティ盃という名称)、6年連続重賞制覇、そして、現存重賞レースの最高齢記録を更新しました。

 10月24日のマイルグランプリ(3着)後は境町のトレーニングセンターへ移動してリフレッシュを兼ねてトレーニングを続け、1月中旬に帰厩。「元気もいいし、体つきもいいよ。本当にすごい馬だ」と高橋三郎調教師も感慨深げです。

 芦毛ながらも神々しいほどの白い馬体は健在で、『地方競馬の神馬』のような雰囲気を前以上に漂わせています。

 東京スプリング盃4連覇、7年連続重賞制覇、自身の最高齢記録更新を目指し、明け11歳フジノウェーブがいよいよ始動します。

ヤサカファイン

ヤサカファイン
所属厩舎 : 鷹見浩厩舎
性齢 : 牡7歳
戦績 : 33戦8勝
重賞タイトル : アフター5スター賞(SIII)
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 大井生え抜き馬。10アフター5スター賞を優勝し、その後の東京盃はサマーウインドにタイム差なしの2着、11北海道スプリントカップでは初めての長距離遠征ながらも2着に入り、南関東短距離界次期エースとしての活躍を期待されていました。

 脚部不安で長期休養に入っていた時期もありましたが、昨年夏から復帰し、12アフター5スター賞(5着)も見せ場たっぷりの走りで地力の高さを見せました。

 12笠松グランプリ(3着)の後は茨城県のセグチレーシングステーブルに移動したそうで、「今は緩めずに乗っていて、これからも一戦一戦大事にしながら使っていきたいです」(鷹見浩調教師)。東京スプリング盃からの復帰を予定しているそうです。

ミヤサンキューティ

ミヤサンキューティ
所属厩舎 : 鈴木啓之厩舎
性齢 : 牝5歳
戦績 : 13戦8勝
重賞タイトル : 東京シンデレラマイル(SIII)
優駿スプリント(SIII)
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 荒尾と大井で走ったイノセントニンフの愛娘。普段は派手な面を見せないそうですが、レースにいくといい実践型。牝馬ながらも540キロ台の雄大な体から繰り出すフットワークはいつ見ても迫力満点です。

 大井デビュー。11優駿スプリントは牡馬たちを一蹴したのも記憶に新しいでしょう。前走の12東京シンデレラマイルも完勝して重賞2勝目としましたが、放牧休養明けで、まだまだ途上だったことを厩舎サイドも公言していただけに、競走馬の奥深さとこの馬の底力を痛感せずにはいられませんでした。

 今後はスプリントからマイルくらいまででローテーションを組んでいくそうで、春は準重賞ウインタースプリントから東京スプリング盃、その後はしらさぎ賞を予定しているそうです。

エンジェルツイート

エンジェルツイート
所属厩舎 : 森下淳平厩舎
性齢 : 牝4歳
戦績 : 9戦4勝
重賞タイトル : 東京2歳優駿牝馬(SI)
平和賞(SIII)
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 北海道時代に遠征競馬の平和賞を制し、大井に転厩後の東京2歳優駿牝馬も快勝。11NARグランプリ最優秀2歳牝馬を受賞しました。園田から大井に仲間入りをしたオオエライジンの半妹としてもお馴染みです。

 昨年1年間は勝ち星から遠ざかりましたが、厩舎サイドがこの馬に抱いているポテンシャルの高さは何ら変わりません。「前よりもボリュームアップはしていますし、フォームもダイナミックになってきました。潜在能力は相当あると思うんですよね」(森下淳平調教師)。

 今後は持ち前のスピードを存分に発揮できるよう、短距離戦線へ矛先を向けていくそうです。昨年1年間のうっ憤を晴らすかのようなあふれんばかりのスピードで、大井の砂上をわかして欲しいと思います。

クリスタルボーイ

クリスタルボーイ
所属厩舎 : 森下淳平厩舎
性齢 : 牡6歳
戦績 : 22戦5勝
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 中央時代はダート短距離で5勝を挙げて、オープンレースでも差のない走りを見せてきた実力馬が、いよいよ始動。11月25日の太泰S(8着)を最後に大井へやって来て、ここまで緩めずに順調に調整を続けてきたそうです。

 「スピードはあるし、身体能力が高い馬です。まだ秘めている部分もあるし、ひるまず自分の形で競馬ができればこれから楽しみだと思います」(森下調教師)。

 大井競馬場の馬場やペースが合うかどうかは鍵になりますが、ここまでの実績を考えればあっさりがあっても何ら不思議ではありません。

 準重賞ウインタースプリントから東京スプリング盃を進む予定で、スタートしてからの二の脚の速さを武器に逃げに徹していきたいそうです。

コウギョウダグラス

コウギョウダグラス
所属厩舎 : 松浦裕之厩舎
性齢 : 牡6歳
戦績 : 17戦10勝
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 「東京盃(12着)は急に相手が上がって馬自身も威圧感があったと思います。ゲートで気の悪いところも見せたし、馬自身はまったく走っていません。今ここで休ませてあげないと……僕自身もいろいろ気づかせてもらいました」(松浦裕之調教師)。

 コウギョウダグラスは大井生え抜き馬。体質的に弱い面がある中でも厩舎サイドは素質の高さに惚れ込んでいて、じっくりゆっくりと大切に使われてきました。

 この休養期間は福島県の佐藤牧場とノーザンファーム天栄で過ごし、3月には帰厩予定です。

 「重賞を勝つ力は持っていると信じています。今後は他地区の右回りの重賞なども視野に、この馬にとっていいローテーションを組みたいと思っています」(松浦調教師)。1200mから1400mを中心に使っていきたいそうです。

トップグラス

トップグラス
所属厩舎 : 佐野謙二厩舎
性齢 : 牡5歳
戦績 : 22戦8勝
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 「最初はトモが緩くてクタクタしていました。適宜休養を入れてもらって、だんだんにパンとしてきましたね。それが去年の秋の競馬につながったと思います」と佐野謙二調教師はここまでを振り返ります。

 トップグラスも大井生え抜き馬で、特に去年の活躍は目覚ましいものがありました。準重賞シーサイドカップを優勝して権利を手にすると、その後のアフター5スター賞では重賞初挑戦ながらも見せ場たっぷりの3着。

 10月1日のレース完勝後は放牧休養に入り、今年早々に大井へ帰厩しました。この馬も狙うは、もちろん重賞初制覇です!!!「そのためのリフレッシュ休養でした。オーナーさんもそう思っているでしょうし、応えたいですね」(佐野調教師)。