重賞レース

第53回 東京記念(SII)

  • 2016年10月12日(水)
  • 20:15発走
第53回優勝馬:ユーロビート号

TCKでは数少ない長距離重賞で、1964年の東京オリンピック開催を記念して創設されました。第1回目から変わることなく2,400mの距離で実施されている伝統の古馬重賞です。2013年から全国の地方所属馬が参戦し、秋の大一番JBCクラシックを目指す実力馬による激しい戦いに注目が集まります。

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    <第53回 東京記念(SII)>

    ケイアイレオーネ
    中央時代は2つの重賞を勝ち、南関東に移籍後は大井記念を圧勝して久しぶりの重賞勝ちを収めました。コンビを組む的場文男騎手は還暦になったばかりで、自身が持つ地方競馬重賞最年長勝利記録の更新も目指したいところ。

    チャンピオンゴッド
    中央未勝利から南関東へ移籍し、C3クラスからA2クラスまで上りつめました。南関東では16戦13勝2着3回。この上がり馬が、重賞初挑戦でどんな走りを見せるでしょうか。外厩馬としてミッドウェイファームで調整中。

    ユーロビート
    中央4勝馬。南関東では、昨年のマーキュリーカップを制し、その後もダートグレードレースなどで高いレベルで戦っています。東京記念は2年前に優勝している思い出のレース。ミッドウェイファームで調整している外厩馬。

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    <第53回 東京記念(SII)>
    (10月10日現在)

    ■調教インタビュー動画はこちら[ → ]

    ■調教追い切り動画はこちら[ → ]

    ■ケイアイレオーネ
    *大井 佐宗応和 厩舎(小林) 牡6歳
    *成績 27戦6勝2着2回
    *重賞タイトル
     大井記念(SII)(2016年)
     シリウスS(GIII)(2013年)
     兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)(2012年)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央時代は兵庫ジュニアグランプリとシリウスSを勝ち、ドバイのUAEダービーにも遠征した実力馬。南関東へ移籍後はなかなか勝ちきれないレースが続きましたが、準重賞ブリリアントカップで圧勝すると、続く大井記念でも同斤だったユーロビートらを抑えての完勝で、久しぶりのタイトルを奪取しました。まさに、きっかけひとつとはこのこと。

     このパフォーマンスには関わる人たちにとっては何も驚くことはなく、これがケイアイレオーネの能力の高さなんだと、改めて中央重賞ウイナーの底力を見せつけられました。

     しかし、前走のマーキュリーカップも満を持して向かったものの、一晩過ごした盛岡競馬場の待機馬房で寂しがって入れ込んでしまい、陣営が思っていた以上に馬体が減ってしまったそうです。

     レースは2番手を追走も行きっぷりが本来のものではなく集中力に欠いていたようで、勝負所では早々手応えがなくなり8着に沈んでしまいました。全く走り切っていないことから、レース直後の息遣いはすぐに整ってしまったそう。

     厩舎に帰ってきてからは疲れも出たので馬体回復を目指して調整を続け、当初は8月24日のスパーキングサマーカップを視野に入れていたそうですが、じっくりゆっくり仕上げていこうと、ここまで待つ形に。

     無理をさせなかったことが功を奏し、今回の最終追い切りは抜群の動きを見せたそうです。「馬体も回復してきたし、大井記念と同じくらいの状態にはきています。力は発揮できる状態だし、今回は巻き返したいですね」と上田勇次郎厩務員。

     いつも佐宗応和調教師がつきっきりで調教をつけている馬で、「かなりいい状態で送り出せそうです。内目の枠に入りましたが、すぐにコーナーなのでそれはいいでしょうね。距離は初めてなのでやってみないとわからないですが、長丁場だし馬任せで力まないで普通にさえ走ってくれれば。あとは的場さんに託します」(佐宗調教師)。

     的場騎手が今回勝った場合は60歳でのメモリアルで、自身が持つ最高齢重賞勝利記録をさらに更新(8月のサンタアニタトロフィーでリアライズリンクスとのコンビで優勝)。「ケイアイレオーネはもっと重賞を勝てる馬」(的場騎手)とも言っていましたが、的場騎手自身が7回制しているこの舞台で、今年はどうエスコートするのでしょうか。

    ■ユーロビート
    *大井 渡邉和雄 厩舎 セ7歳
    *成績 34戦7勝2着3回
    *重賞タイトル
     マーキュリーカップ(JpnIII)(2015年)
     東京記念(SII)(2014年)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央4勝馬で、南関東へ移籍したのが2年前の夏。外厩馬として茨城県のミッドウェイファームでトレーニングを積んでいます。

     この馬を語る上でのベストパフォーマンスは、何と言っても昨年のマーキュリーカップ。吉原寛人騎手の好騎乗とユーロビートの力走も噛み合い、中央馬たちを相手にして、2着のソリタリーキングに6馬身差をつける圧勝シーンには度肝を抜きました。

     それ以降もダートグレードレースの高い舞台に挑戦しながら、今年だけでもダイオライト記念3着、マーキュリーカップ4着、帝王賞5着と安定した走りを続けていて、南関東同士のここはしっかり決めたいという思いが関わる人たちは強いでしょう。

     大井コースとの相性も抜群で、自身の力を発揮してきました。この東京記念は2年前に重賞初制覇を飾った思い出の舞台で、その時と一緒の56キロで走れるのも魅力。ケイアイレオーネとの直接対決が今から待ち遠しいです。

    (調教師のコメントはインタビュー動画でご確認下さい)

    ■チャンピオンゴッド
    *川崎 内田勝義 厩舎 牡6歳
    *成績 19戦13勝2着3回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     ラストチャンピオンの弟で、ネイテイヴハートの甥っ子が、ついに重賞初挑戦!

     中央未勝利で南関東へ移籍し、ここまでの成績が16戦13勝2着3回。前走の東京記念トライアル・ギャラクシー賞(2000m)は初めての大井コースでしたが、真島大輔騎手を背に4番手につけていくと、最後の直線では早々先頭に立って押し切る好内容での勝利でした。

     ユーロビートらとともに、茨城県のミッドウェイファームで調整をしている外厩馬です。

     「距離は特に気にしないと思う。相手なりに走れる馬だけど、今回は初めての重賞レースで、この相手とでも瞬発力がどのくらい出せるかだね。重賞級の力はあると思うし、期待して送り出したい。試金石の一戦」(内田勝義調教師)。

    ■スコペルタ
    *船橋  佐藤賢二 厩舎 牡5歳
    *成績 23戦9勝2着3回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     南関東生え抜き馬で、通算9勝。サウスヴィグラス産駒ですが、大井記念(2000m)と戸塚記念(2100m)ではともに3着。

     2走前の東京記念トライアルのギャラクシー賞(2000m)は、いつものように後方から追走。最後は一番の脚を繰り出し、優勝したチャンピオンゴッドより2キロ重い斤量ながらも(57キロ)0.1秒差まで詰め寄っての3着でした。

     今回は初めての2400m戦で距離は未知の領域です。「枠は外目には入ったけど、この頭数だから関係ない。スタートはあまりうまくないけどスーッと出て、中団くらいにはついてければ。距離は初めてだからやってみないとわからないけど、状態は変わらずにきているし頑張って欲しいね」(佐藤賢二調教師)。

    *第53回 東京記念(SII)の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第53回 東京記念(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ケイアイレオーネ
    小林9/14不 800m-52.7秒 600m-38.7秒 馬なり遅
    小林9/20不 1000m-68.0秒 800m-51.7秒 600m-38.4秒 馬なり
    小林9/20坂路 800m-2F秒 600m-26.9秒 200m-13.2秒 馬なり
    小林9/28良 1600m-78.5秒 1000m-63.5秒 800m-49.4秒 600m-37.1秒 強めに
    小林10/7良 1600m-81.9秒 1000m-63.7秒 800m-49.2秒 600m-36.4秒 強めに
    ■ユーロビート
    牧場10/8坂路 600m-36.7秒 200m-11.8秒 強めに

    (A2チャンピオンゴッド強めに併入)

    ■チャンピオンゴッド
    大井9/18重 800m-59.1秒 600m-44.3秒 馬なり
    牧場10/8坂路 600m-36.7秒 200m-11.8秒 強めに

    (A1ユーロビート強めに併入)

    ■スコペルタ
    船橋10/8右良 1000m-64.0秒 800m-49.5秒 600m-35.8秒 一杯追
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    <第53回 東京記念(SII)レースレポート>

    ■優勝インタビュー動画はこちら[→]

     東京記念は1964年の東京オリンピックを記念して創設されたレースで、当初は東京オリンピック記念競走として実施されてきました。今年で53回目を迎えた伝統の一戦で、第一回から一貫して2400mのロングディスタンスで競い合っています。

     今年は吉原寛人騎手がエスコートをした1番人気ユーロビート(大井・渡邉和雄厩舎)が優勝しました。普段は茨城県のミッドウェイファームでトレーニングを積んでいる外厩馬。

     昨年のマーキュリーカップは中央勢を相手に圧勝し、ダートグレードレースでは常に高いレベルで走り続けてきた実力馬です。2年前の東京記念の覇者。 ここでは負けられないという意地とプライドで、改めてこの馬の底力をまざまざと見せつけられました。

     ユーロビートの馬体重はプラス18キロの545キロ。前走の遠征で馬体を減らしたものなので、このプラス体重は何も問題はなかったそうです。去年マーキュリーカップを勝ったときと同じ数字。

     レースは羽田盃馬ストゥディウムがまさかの逃げる展開になり、前半1000mの通過タイムが68秒2という、この5年の中だけでも3秒ほど遅いペースで進んでいきました。2番手にはチャンピオンゴッド、ユーロビートは3番手をガッチリとキープし、ケイアイレオーネは4、5番手を追走。

     「ケイアイレオーネが行くのかなと思ったらストゥディウムで、考えていたのと展開は違いましたが、ユーロのリズムだけを考えて最後の脚にかけたいなと。スタートもしっかり出てくれたし、その後も力むことなくゆったり走ってくれました」(吉原騎手)。

     ストゥディウムが2番手以下を大きく引き離していきましたが、最後の3~4コーナーでは後続も追い上げてきて、直線に入ってもストゥディウムは粘っていましたが、ユーロビートが並んで交わして突き抜ける形。

     「4コーナーの手応えも抜群だったので、(他馬からは)相当な脚を使わないと交わされないなと思いました。レースは全体的にうまくいきましたね」(吉原騎手)。

     ユーロビートが37秒2の一番の脚を使い、2着のストゥディウムに2馬身半差をつけてのゴール。優勝タイムは2400m2分38秒9(やや重)で、これは53回の歴史の中で2番目に遅いタイムでした。

     この後はJBCクラシックも選択肢のひとつにはあるそうです。

     「得意の大井コースに戻って今日は最大のチャンスだと思っていたのでしっかりと決められてうれしいです。1年間を通して崩れないで走ってくれて頭が下がる思いですね。中央馬には負けてばかりなのでどこかで一矢報いたいです。タフな馬で長くいい脚を使ってくれるので、その長所を生かして乗っていきたいです」(吉原騎手)。

     一方で、2着に入ったストゥディウムの好走も南関東全体にとっては明るい話題でしょう。昨年の羽田盃を制したクラシックホースですが、古馬戦では振るわないレースが続いていました。古馬の重賞レースで初めて連を確保。

     「いろいろ戦い方は考えていましたが、逃げはそのうちのひとつです。スタートで気合いをつけたことで2番手では行きたがりそうな雰囲気だったんですが、クビくらい出したら物見をして折り合いはつきそうだったので、これなら逃げたほうがいいなと。

     終始マイペースで楽な逃げでした。1周目で誰も追いかけてこなかったし、2周目の3~4コーナーの手応えではいけるかなと……相手は強かったですね。馬の状態は変わらずよかったので、あとは条件が合えばと思っていました。これからも条件次第ではチャンスがあります」(石崎駿騎手)。

     ストゥディウムの父はルースリンド、母がルナマリアという南関東ゆかり深い血統の持ち主。南関東生え抜きクラシックホースの頑張りにこれからも期待しています。



    <他陣営のコメント>

    3着 ケイアイレオーネ 的場文男騎手
    「2400mより1600mくらいの方が合いそう。他の馬より重い58キロもきつかったね」

    4着 チャンピオンゴッド 真島大輔騎手
    「初距離初重賞でも頑張ってくれたし、ちゃんと折り合ってうまく走ってくれているので言うことはないですね。なんせ、これまでは勝っても一生懸命走らないタイプだったんですが、ここ3戦くらいは真剣さが出てきたように思います。強い相手と対戦するにつれて力はつけていますね」

    5着 スコペルタ 繁田健一騎手
    「折り合いはつくし距離は問題ないですが、重賞で戦うにはもうひとパワー欲しいです」

    6着 ヴァーゲンザイル 秋元耕成騎手
    「気の難しいタイプなので気持ちよく走らせるように気をつけました。最後はいい脚を使ってくれたと思います」

    7着 ミッキーヘネシー 畑中信司騎手
    「3コーナーでついていければ掲示板は目指せたと思うんですが、コーナーの動きがよくなかったですね。初コースでも物見などはなかったですし、距離も問題ありません」

    8着 ミスアバンセ 石崎駿騎手
    「ペースはちょうどよかったけど、相手が強かった。もっとよくなる余地はある」

    9着 ドレミファドン 増田充宏騎手
    「3コーナーの手応えではもっとやれるかなと思ったんですが、最後はパッタリ止まってしまいました」

    10着 ランブリングマン 森泰斗騎手
    「1頭でも多く負かそうと思ったんですが、相手は強かったですね」

  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    53 平28 ユーロビート セ7 吉原 寛人
    52 27 プレティオラス 牡6 本橋 孝太
    51 26 ユーロビート セ5 真島 大輔
    50 25 プレティオラス 牡4 本橋 孝太
    49 24 スマートインパルス 牡5 御神本訓史
    48 23 テラザクラウド 牡4 今野 忠成
    47 22 セレン 牡5 石崎 駿
    46 21 ルースリンド 牡8 内田 博幸
    45 20 ルースリンド 牡7 内田 博幸
    44 19 ウエノマルクン 牡8 鈴木 啓之
    43 18 マズルブラスト 牡4 今野 忠成
    42 17 ボンネビルレコード 牡3 的場 文男
    41 16 シャコーオープン 牡4 的場 文男
    40 15 ネームヴァリュー 牝5 石崎 隆之
    39 14 オンユアマーク 牝4 鷹見 浩
    38 13 マキバスナイパー 牡6 左海 誠二
    37 12 イナリコンコルド 牡5 内田 博幸
    36 11 マキバスナイパー 牡4 左海 誠二
    35 10 コンサートボーイ 牡6 的場 文男
    34 9 マキバサイレント 牝5 石崎 隆之
    33 8 テツノセンゴクオー 牡4 高橋 三郎
    32 7 ヨシノキング 牡5 的場 文男
    31 6 ガンガディーン 牡4 的場 文男
    30 5 ホワイトシルバー 牝5 荒山 勝徳
    29 4 ドラールオウカン 牝4 内田 博幸
    28 3 ダイコウガルダン 牡6 早田 秀治
    27 2 チヤンピオンスター 牡6 高橋 三郎
    26 平元 スーパーミスト 牡6 堀 千亜樹
    25 昭和63 ダツシユホウシヨウ 牡5 石崎 隆之
    24 62 シナノジヨージ 牡4 的場 文男
    23 61 トムカウント 牡7 石崎 隆之
    22 60 ロツキータイガー 牡4 桑島 孝春
    21 59 チユウオーリーガル 牡4 佐々木洋一
    20 58 カネデントーシヨー 牡6 桑島 孝春
    19 57 トラストホーク 牡4 的場 文男
    18 56 トドロキエイカン 牡4 岡部 盛雄
    17 55 パワープライド 牡4 高橋 三郎
    16 54 タイガームサシ 牡4 佐々木忠昭
    15 53 ハツシバオー 牡3 宮浦 正行
    14 52 ローズジヤツク 牡4 松浦  備
    13 51 アイアンボーイ 牡5 福永二三雄
    12 50 インターヒリユウ 牡4 福永二三雄
    11 49 トドロキムサシ 牡3 岡部 盛雄
    10 48 クラフトケルン 牡4 赤間 清松
    9 47 サチヒビキ 牡4 福永二三雄
    8 46 カヤヌマタイム 牡4 渥美 忠男
    7 45 ダイニキヨクトー 牡5 溝辺  正
    6 44 ヤシマナシヨナル 牡5 福永二三雄
    5 43 ウエルスシヨウ 牡4 高橋 三郎
    4 42 トヨカメオー 牡4 赤間 清松
    3 41 ソロナオー 牡5 若林 啓三
    2 40 オーシヤチ 牡5 岡部 盛雄
    1 39 ロイヤルナイト 牡3 宮下 紀英