高橋華代子の
レースレポート
帝王賞レース回顧
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ダート界の上半期を締めくくる帝王賞。多くの名馬と数々のドラマが誕生したこの一戦で、昨年のNARグランプリ年度代表馬に輝いた船橋の雄フリオーソが、格の違いを見せつけました。
「脚元に熱を持ったため、かしわ記念は回避させた」というフリオーソの川島正行調教師。外厩施設の茨城県ミッドウェイファームで坂路調教を施して、ここに向かいました。約3か月の間隔が空いたことで、割引きの感もあったことは否めない部分でしょう。一線級のライバルたちは、ここに向けて順調に仕上げてきたわけですから・・・。しかし、この馬の武器でもある絶対能力が、一枚も二枚も上回った結果になりました。
「スタートはうまく切れたしハナに行こうと思っていました」と戸崎圭太騎手。逃げ馬には絶好の1枠を引いてハナを主張していきました。「ダイオライト記念(優勝)の時はしっくりはまっていけたんですが、今回はちょっと気合い乗りが良かったので折り合いに専念しました。相手関係よりも、フリオーソの力を信じて乗ろうと」(戸崎騎手)。1000メートル通過が62秒8で、この10年でもかなり遅いスローな流れを作りなら、逃げ馬有利のペースで進めていきました。
3コーナーを過ぎたところで他馬が動き出すも、フリオーソの軽快な走りは衰えず、最後も上がり37秒6できっちりまとめました。戸崎騎手の手綱さばきが光り、展開を味方につけたのもフリオーソの強さです。
「一般的に走る馬って素直な馬が多いですが、(フリオーソは)さらに背中もバランスもいいんです。ダイオライト記念で初めて乗った時、『この馬すごい』って思ったんですが、(休み明けの)今回もやっぱり『すごい』って。精神面はさらに大人になってきましたね。ヴァーミリアンともう一度戦わせたいです」(戸崎騎手)。
今回は外厩馬として参戦しましたが、手続きが終わり次第、船橋へ帰厩して秋に向けて英気を養う予定です。「また中央に参戦したい。そして暮れの東京大賞典を最後に、来年こそはドバイを使わせて欲しいと、オーナーにお願いしているところ」(川島調教師)
高くそびえ立ってきたダート王ヴァーミリアンに、再度挑戦。そして、世界へ。フリオーソ伝説はまだ始まったばかり・・・
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