高橋華代子の
レースレポート

大井記念レース回顧

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古馬の大将格として君臨してきたルースリンドか?はたまた、超新星として中央から転厩してきたコウエイノホシか?2600メートルの長距離重賞は魅力あふれる2頭が激突。

「かなりの器だよ。斤量差がなくてもいい勝負はするだろうけど、3キロ差(ルースリンド57キロ、コウエイノホシ54キロ)は大きい。どんな勝ち方をするのかなぁって楽しみの方が大きいね」とレース前から公言していたコウエイノホシ騎乗の坂井英光騎手。

しかし、不安材料は1点だけありました。前向きで一生懸命走りたがるという折り合い面。「前走のグリーンカップ(優勝・7馬身差)は楽に乗っているように見えたかもしれないけど、ものすごく行きたがったんだよね。この間のことがあったから、位置取りは白紙にして、馬のリズムを最優先にした。折り合いさえつけば、後ろからでも、仕掛けが間違っても、勝てると思っていたから」(坂井騎手)。

的場文男騎手を配したトップサバトンが主導権を握り、ルースリンドは中団、コウエイノホシは後方4番手から追走していきました。「ペースが遅かったし、前から5、6番手の位置取りでも大丈夫かなぁという感じではあったんだけど、行きたそうな雰囲気も漂わせていたし後方から。自分自身我慢するのは大変なことだったけど、この位置からでも絶対に負けないんだって言い聞かせながら乗った」(坂井騎手)。

向正面中ほどを過ぎたところで、ナイキコランダムが最後方から上がったことで動きが出ました。「かぶされるのが嫌だったから一呼吸早く動いたけど、よく頑張ってくれたよね」(坂井騎手)。最後はルースリンドとのマッチレースになりましたが、残り100メートル付近で競り落とすと、2馬身差をつけて先頭でゴールしました。 「最高な騎乗ができたと思う。数年前の自分だったら無理だったね。ここまでいろんなことを積み重ねてきて、自信がついてきた今だから、乗りこなせたんだと思う」(坂井騎手)。

一方、担当の坂下光弘厩務員は羽田盃馬トキノコジローを手掛けたことでも知られています。「今思えば、羽田盃を勝って東京ダービー(8着)の仕上げを、やり過ぎたんだよね。レース前に馬がしぼんでしまった…。休み明けを激走して、その後のレースで間隔があまりない時、テンションの高い馬はやり過ぎちゃいけない。(コウエイノホシは)コジローと同じタイプだから、あの時の反省を踏まえて、余裕残しの仕上げをして送り出した」と坂下厩務員。

今は天国へと旅立ったトキノコジローですが、坂下厩務員の腕の中で、しっかりと生き続けているんです。

中央から南関東の仲間となり、今度は「公営の星」として中央馬に立ち向かうことになったコウエイノホシ。「次は帝王賞に向かいたい」と声高らかに長谷川三郎調教師。「こういう名馬にめぐり会えたので、地方競馬の代表として中央の強豪たちを負かしてみたい」(坂井騎手)。

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