Café Americano

Café Americano vol.27

第27回 レースだけではない競馬場の楽しみ・競馬とグルメで至福のときを

ケンタッキーダービー、130年以上の呪いが解ける

 東京シティカップは、おかげさまで大成功に終わりました。今までの最高来場者数を3,000人ほど上回ることもできました。ご来場いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。レースはボブ・バファート厩舎のHoppertunityが格の違いを見せつけて圧勝。レジェンダリートレーナーのバファート師との鏡開きになりました。

(東京シティカップ写真)

 前日のサンタアニタダービーで圧勝したJustify(ジャスティファイ)。雨中のチャーチルダウンズで行われたケンタッキーダービーも快勝。Apolloが1882年にマークした「3歳デビュー馬の優勝」を再現。130年以上続いた「3歳デビュー馬未勝利」の呪いを解き、見事に無敗での戴冠となりました。

(彼の写真が大好きなので、Twitter埋め込みで失礼します)

 今後はプリークネス・ベルモントステークスで、American Pharoahに続く米国3冠制覇を目指していくようですが、もし達成すればシアトルスルー以来の無敗の3冠に。達成した馬がいる以上不可能ではなく、37年ぶりの3冠馬を誕生させたボブ・バファート厩舎であればこれも可能かもしれません。

 惜しむらくは、私のイチオシだったメンデルスゾーンが、全くレースらしいレースをさせてもらえることなく最下位入線となってしまったこと。前走UAEダービーで、ライアン・ムーア騎手が明らかに次走を見越した調教のようなレース運びをしていましたから、まともに走った彼を見たかったですが、大外の6頭が切れ込んでくることによってレースになりませんでした。優勝すれば、エイダン・オブライエン調教師は、英2,000ギニーとケンタッキーダービー同日制覇という、今後誰人も達成できないであろう偉業を成し遂げられたのですが、これもまた来年以降におあずけ・・・ということですね。

今回は少しだけグルメ。

 ケンタッキーダービーのおかげで前説が長くなりましたが、今回は少しだけサンタアニタ競馬場のグルメをご紹介しようと思っています。競馬場の楽しみ方の一つです。

 基本的に、アメリカの食事に期待していると痛い目に遭います。日本は美食の国なので、日本の方々は、日本以上のテイストをアメリカに求めることそのものが間違いであることを知らねばなりません(笑)ただサンタアニタも少し頑張っているので、アメリカンな味を楽しむ!という別の観点でご覧いただければと思います。

1.GRADE ONE

 クラブハウスエリア、リニューアルした中2階にお店が並んでいるのですが、私が一番好きなのはこのGRADE ONEです(写真1)。
ここでは、シェフがお肉(ローストビーフかコーンビーフ)を切り分けてくれ、マスタード・マヨネーズ、ピクルス等を添えてサンドイッチを作ってくれます。

写真1

 さすがお肉の国であるアメリカ。ローストビーフも柔らかくて非常に美味。中2階は各地の競馬中継をやっていますから、ここのサンドイッチを頬張りながら競馬をやると、あっという間にお金がなくなっていく・・・気がします(笑)。

2.TRI-TACO-FECTA

 英語で3連単を意味するTrifectaをもじってのTRI-TACO-FECTA。南カリフォルニアはメキシコとの国境も近いので、多くのメキシコ人が住んでいます。彼らの作るメキシカンは最高です(写真2)
無論、ここTRI-TACO-FECTAでも美味しいタコスが食べられます。チキンや牛肉等の種類も選べて、ライムを絞って口に放り込めば、幸せなメキシカンタイムが味わえます。すぐ隣りにあるFARRIERというバーカウンターで、ビールを仕入れたら・・・ある意味、競馬よりも至福かもしれません・・・。ちなみに、ほとんどの訪問が運転だったり仕事だったりなので、最近はほろ酔い競馬〜居眠りという至福の時間は訪れていません。

写真2

3.場外編:THE DERBY

 サンタアニタからクルマで数分。名前の通りのお店で競馬にどっぷり浸かれるステーキレストラン。お店を開いたのは、あのシービスケットをレッド・ポラード騎手から引き継いだジョージ・ウルフ騎手。メニューに載っている食べ物の名前もThe Gary Stevens Prime Delmonico New YorkやThe Mike Smithという・・・(笑)日本から来るゲストには、最低でもThe Gary Stevens(18オンス=約510グラム!)に挑戦していただいています。味もいいですし、何よりも展示(名馬のゼッケンや名手のムチ等も)が競馬ファンにはたまらない内容になっています。競馬場を一日歩いて疲れたら、夜はちょっとドレスアップして、いい雰囲気の中で食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。ちなみに、特に土日の夜は予約必須です。

 店の中は証明が薄暗く、いい写真が取りづらいので、ぜひ下記Webサイトをご覧ください。

 実はまだ紹介したい場外のお店があるのです。でも小出しにしないとネタが尽きてしまうので、今回はこのあたりにしておきます。

 油断しているとあっという間に時間が過ぎてしまうので先に告知いたしますが、プリークネスSは現地時間5月19日、ベルモントSは現地時間6月9日となります。超短期決戦、電光石火の米国3冠競走の今後にぜひご注目ください。

筆者:沼本光生
1980年東京生まれ。U.S. Equine, Inc., Sales & Operations Manager
U.S. Equineのホームページはこちら
日本と比較すると一枚格下となるアメリカの食事。日本と違い栄養学的な教育や、ダシ・旨味という食育をされないので致し方ないのですが、そんな中でも各地にそれなりに楽しめる美味しいレストランは存在します。それを探すのも各地の競馬場やセリ会場を尋ねる楽しみ。
逆に、失敗することもたまにあります。ここだけは行かないでください!というレストランも存在しますので、ご希望の方は競馬観戦で訪米される前にお問い合せください。