Café Americano

Café Americano vol.18

第18回 春のイベントが目白押し!東京シティカップ&ジャパンファミリーデー

皆様ご無沙汰していました

 気がつけば3月。このコラムも、昨年の東京大賞典直前で書いたきりご無沙汰してしまいました。不定期掲載でご無沙汰してしまった理由は、ズバリ「忙しいから!」です。1月は今年のビジネスのスタートアップとして、最初からいろいろなことを手がけてきましたが、大きなひとつのイベントだったのは、ネット競馬での報道の通り(http://bit.ly/1R5NrNM)、大井競馬場の調教師2名・福永敏師及び田中正人師が、サンタアニタ競馬場を中心として研修を行なったことです。同競馬場を代表する名調教師の1人、Doug O’Neillを含む4名の調教を視察。人それぞれに出身国が違い、考え方が違い、調教のやり方からケアの仕方まで違う。日本ではまだそう経験する機会の少ない多様性及びその違いを、調教師の考え方から感じることが出来ました。調教師のお二人も満足そうでしたし、私も大変に勉強になりました(写真1、昨年の2歳チャンピオン・Nyquistを見学)。

写真1

 2月は一息つけるかと思いきや、延べ10日間にわたって日本出張。各競馬関係の施設やTCKを含む競馬場等を、当社スタッフ2名がアメリカ人2名を連れて視察&関係者とミーティング&営業!という強行軍。あっという間に終わりましたが、つくづくとんでもないスケジュールの1ヶ月半でした。東京近郊~京都~滋賀~神戸~東京・・・。次回からはもう少し余裕のある旅にしたいものです。その翌週末、氷点下のシカゴでおウマちゃん4頭の輸送。雪が降らなかったのが幸いでした。1ヶ月で何回飛行機に乗るのでしょうか。

そして真夏のフロリダでバカンス!ではなく、やっぱりお馬さん!

 OBSセールという、フロリダはオカラで行われるセリは2歳トレーニングセールとして有名です。3年前のJRA2歳王者・アジアエクスプレスも同セールで購買されています。このセリ会場はディズニーワールドやNASA宇宙センター等の一大観光地と最寄りの空港が同じなので、空港の「ディズニーへようこそ!」的な華々しい雰囲気から遠ざかって片田舎の競り場にいる自分を見つける時が一番しんみりしてしまいます。ですが、今回のファシグティプトン2歳セールは超高級マンションが海沿いに立ち並ぶリゾート地、フォート・ローダーデール空港。空港やレストラン、その他の場所で何度もアメリカ人から「なんで仕事なんかで来ているんだ!」と言われましたが・・・言われなくてもわかっています。「私もビーチでのんびりしたかったけど、しょうがないでしょ!お仕事なんだから!」と言いたい気持ちを抑えて、ガルフストリームパーク競馬場へ出発です。(写真2~4)

写真2
写真3
写真4

 西海岸と明らかに砂質が違うのが見て取れる馬場です。まさしく海岸から、白い砂を持ってきて馬場にしている感じです。つい1週間前まで極寒のシカゴにいた私がいまカンカン照りの真夏のフロリダにいる、よく体調崩さなかったなと、自分で自分をほめてやりたいところでしたが、日本から来られた某氏は、自ら日差しが強い観客席に座っているにもかかわらず、笑顔で「いや~暑い~なんでこんなに暑いんだ~真っ赤になっちゃったよ~」とのこと・・・皆さん、フロリダにお出かけの際は日焼け止めをお忘れなく。
 このガルフストリームパーク競馬場は、ケンタッキーダービーへのステップレースであるフロリダダービーの開催地で、今年は東京シティカップの前日・4月2日に開催されます。重要なステップレースのひとつであり、近年のダービーウィナーとしてはビッグブラウン(Big Brown)やオーブ(Orb)などが優勝しています。そんな競馬場が今回のセリ会場。トレーニングの供覧は前々日の日中ですが、セリ開始は夕方なので、同じ敷地内がショッピングモールになっていることから、食事やショッピングで訪れたお客さんが物珍しそうにセリを見学していました。(写真5~8)今回は欠場馬や最低価格に届かず主取になるケースが多く、落札頭数は多くありませんでしたが、さすがに2歳トレーニングセールの口火を切るセリだけに、高額での取引も多く見られました。

写真5
写真6
写真7
写真8

当社にとっても一大イベント!東京シティカップ&ジャパンファミリーデー

 2歳トレーニングセールと平行して準備を行なうため、毎年当社は大変な繁忙期となる春先。今年は4月3日の日曜日に開催となる東京シティカップ・ジャパンファミリーデー。今年は、ここ2年ほど開催してきた内馬場での開催から、もともとの開催場所であるパドック周辺・噴水エリアに場所を移します。勝手知ったるこの場所で、今年は新たな文化ブースの催しとして、日本の皆さんはおなじみの時代劇に出てくる「殺陣」を演じていただいたり、はたまた一味違うダンス「下駄舞踊アート」を行なっていただくなど、アメリカ在住の皆様に日本文化をよりよく知っていただく取り組みを強化していきます。また、見逃せないのは日本食。過去2年はラーメン横丁と共催してきましたが、今年は1店舗!「少ない!」と思わないでください。日本の有名店が米国へ進出することとなり、その1号店を出店する前にジャパンファミリーデーでラーメンを振る舞ってくださることになりました。アメリカ人にとって、普段から「Let’s go eat Ramen」と気軽に言ってくるほど身近になったラーメン。ロサンゼルス在住の邦人にとっては多くの名店が出店されることで、帰国しなくてもいつでも生麺&しょうゆ・とんこつ・塩・その他各種スープで食べられるようになりました。ネットの普及よりも、ある意味では日本食の普及の方が海外在留邦人にとってはありがたいものです。他、キリンさんのビアガーデン、大関さんの冷酒など、美味しいお酒も待ってます!

 もし同時期にロサンゼルスへお越しになる方がいらっしゃいましたら、ぜひサンタアニタ競馬場へご来場ください。www.tokyocitycup.comで、無料入場券及びギブアウェイのTシャツ引換券も配布しています。馬券を握りしめて熱いアメリカ競走馬の戦いを観戦しながら、どうぞ美味しい食事とお酒で、幸せなひとときを。

筆者:沼本光生
1980年東京生まれ。U.S. Equine, Inc., Sales & Operations Manager
http://www.usequine.com
3月はファシグティプトン・OBS・バレッツと、代表的な2歳トレーニングセールが3つもあります。ここから生まれたチャンピオンホースは数知れず。日本に輸入された近年の卒業生ではテスタマッタ、アジアエクスプレス、ベストウォーリア、今年はモーニンがフェブラリーSを優勝。南関の快速スプリンター・ルックスザットキルも忘れてはいけません。今年のセールからはどんな次世代チャンピオンが出てくるんでしょうか。