アフター5スター賞は、1番人気の馬が信頼できない！

• 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
• 記録は平成30年8月13日時点

3着以内となった1番人気馬はわずか2頭

単勝人気順別成績を見ると「1番人気」の馬は[2-0-0-8]（3着内率20.0％）となっている。3着以内となったのは第20回（平成25年）1着のハードデイズナイトが最後である。2～4番人気の馬は[4-6-4-16]（3着内率46.7％）とまずまず堅実だが、もっとも前評判の高い馬が苦戦している点は気になるところだ。

前走の最終コーナーを8番手以内で通過した馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中28頭は、前走の最終コーナー通過順が「8番手以内」である。該当馬は[9-9-10-75]（3着内率27.2％）と3着内率も比較的高い。一方「9番手以下」だった馬は[1-1-0-40]（3着内率4.8％）と苦戦している。前走の内容を比較する際は、最終的な着順だけでなく、最終コーナー通過順にも注目すべきだろう。

「1枠」や「2枠」に入った馬は不振

枠番別成績を見ると、「1枠」の馬は[0-0-0-13]（3着内率0.0％）すべて4着以下に敗れている。なお「2枠」の馬も第18回（平成23年）以降の過去7回に限ると[0-1-0-11]（3着内率8.3％）である。内寄りの枠に入った馬は評価を下げた方が良さそうだ。

近年は重い負担重量を課された実績馬が優勢

負担重量別成績を見ると、57.0Kg未満の馬は[3-4-7-51]（3着内率21.5％）、57.0Kg以上の馬は[7-6-3-64]（3着内率20.0％）となっており、3着内率に大きな差はない。ただし「57.0Kg未満」の馬によるワンツーフィニッシュ決着は第17回（平成22年）が最後であり、第18回（平成23年）以降の過去7年に限ると、連対馬14頭のうち12頭は「57.0Kg以上」の馬である。アフター5スター賞は在籍しているクラスや過去1年の戦績に応じた負担重量を課される別定競走だが、重い負担重量を課された実績馬はそれなりに高く評価すべきだろう。

前走も1,200mのレースだった馬が好成績

前走の距離別成績を見ると、「1,200m」だった馬が3着内率29.6％と比較的優秀な成績を収めている。前走も今回と同じ距離のレースだった馬はそれなりに信頼できるようだ。

前哨戦の好走馬に注目

“同年のシーサイドカップ”における着順が「3着以内」だった馬は3着内率66.7％と優秀な成績を収めている。今年もアフター5スター賞Ｔｒが例年のシーサイドカップとほぼ同じ条件で施行されており、このレースで上位に食い込んだ馬が出走してきたらぜひ注目してみたい。