分析レポート

Analysis Report

第41回
帝王賞(JpnI)
2018年06月27日(水) 20:05発走

第41回優勝馬:ゴールドドリーム号

レース情報

帝王賞は、前走の格や着順を素直に評価したい!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は平成30年6月6日時点

上位人気馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[4-4-1-1](3着内率90.0%)、2~5番人気の馬は[5-6-8-21](3着内率47.5%)、「6番人気以下」の馬は[1-0-1-76](3着内率2.6%)となっている。なお、単勝「6番人気以下」だったにもかかわらず3着以内となったのは、第33回(平成22年)3着のボンネビルレコードと第40回(平成29年)1着のケイティブレイブだけだ。まずは単勝「1番人気」馬をはじめとする前評判の高い馬に注目すべきだろう。

近年は特に「JRA」勢が強い

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「JRA」だった馬は[8-9-7-32](3着内率42.9%)、「地方」だった馬は[2-1-3-66](3着内率8.3%)となっている。ちなみに、第34回(平成23年)以降の過去7年に限ると、「JRA」だった馬は[7-7-6-21](3着内率48.8%)、「地方」だった馬は[0-0-1-45](3着内率2.2%)なので、基本的には「JRA」所属馬を重視すべきレースと言えるだろう。

4歳の馬は信頼できる

【馬齢別成績】(過去10年)

馬齢別成績を見ると、「4歳」の馬が3着内率38.9%と比較的優秀な成績を収めている。第36回(平成25年)以降の過去5年は[2-2-1-4](3着内率55.6%)とさらに安定感が増していることからも、該当馬が出走してきたらぜひ注目してみたい。

武豊騎手が好成績

【騎手別成績】(過去10年)

騎手別成績を見ると、武豊騎手は騎乗した7回すべてで3着以内となっている。ちなみに、武豊騎手はタイムパラドックスに騎乗した第28回(平成17年)を含めると帝王賞を5勝しており、騎手別の通算勝利数においても歴代単独トップだ。

大敗直後の馬は割り引きが必要

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、7着以下ならびに「競走中止」だった馬はすべて4着以下に敗れている。また「6着」だった馬も第32回(平成21年)1着のヴァーミリアンを最後に3着以内となった例がない。前走で大敗を喫したばかりの馬は過信禁物と見るべきだろう。

前走が国内外の“GI・JpnI”だった馬は堅実

【前走の条件別成績】(過去10年)

前走の条件別成績を見ると、外国のGI(ドバイワールドカップ)を含む「GI・JpnI」だった馬が3着内率64.5%と優秀な成績を収めている。一方「GI・JpnI」でも「JRAのGII・GIII」でもなかった馬は3着内率が8.0%にとどまっているので、地方重賞やJpnII、JpnIIIなどを経由してきた馬は評価を下げた方が良さそうだ。なお、平安ステークスの施行時期が5月となった第36回(平成25年)以降の過去5年に限ると、前走が「GI・JpnI」のレースだった馬は[4-3-4-6](3着内率64.7%)、「平安ステークス」だった馬は[1-2-0-6](3着内率33.3%)なのに対し、「GI・JpnI」のレースでも「平安ステークス」でもなかった馬は[0-0-1-36](3着内率2.7%)である。

“前年の東京大賞典”と関係が深い

【“前年の東京大賞典”における着順別成績】(過去10年)

“前年の東京大賞典”における着順が「8着以内」だった馬は3着内率51.5%と優秀な成績を収めている。同じ大井ダ2,000mで施行されるレースだけに、直近の東京大賞典で善戦した馬は好走する可能性が高いと見るべきだろう。

“同年のかしわ記念”で上位に食い込んだ馬も見逃せない

【“同年のかしわ記念”における着順別成績】(過去10年)

“同年のかしわ記念”における着順が「5着以内」だった馬は3着内率68.2%と非常に優秀な成績を収めている。今年も該当馬が出走してきたらぜひ注目してみたい。