分析レポート

Analysis Report

第64回
東京ダービー(SI)
2018年06月6日(水) 20:10発走

第64回優勝馬:ハセノパイロ号

レース情報

東京ダービーは、前哨戦で上位に食い込んだ馬が中心!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は平成30年5月30日時点

連対馬の半数は単勝6番人気以下

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、1~3番人気の馬は[5-3-7-15](3着内率50.0%)と、まずまず優秀な成績を収めている。もっとも、単勝6番人気以下の馬が4勝、10連対をマークするなど、伏兵の台頭も珍しくないレースだ。

「羽田盃」から直行してきた馬が中心

【前走のレース別成績】(過去10年)

前走のレース別成績を見ると、「羽田盃」だった馬は[7-5-7-45](3着内率29.7%)、「その他」のレースだった馬は[3-5-3-80](3着内率12.1%)となっている。まずは南関東3歳クラシック第一戦の「羽田盃」を経由してきた馬に注目すべきだろう。

近年は外枠有利

【枠番別成績】(過去10年)

枠番別成績を見ると、もっとも3着内率が高いのは「7枠」、2番目に高いのは「2枠」と「5枠」である。ただし、第59回(平成25年)以降の過去5年に限ると、7~8枠の馬が[4-1-3-11](3着内率42.1%)、5~6枠の馬が[0-4-0-15](3着内率21.1%)なのに対し、1~4枠の馬は[1-0-2-34](3着内率8.1%)と好走率が低い。近年の傾向からは、外枠有利なレースと言えそうだ。

前走の脚質に注目

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内だった馬は[4-2-6-29](3着内率29.3%)とまずまず優秀な成績を収めている。ただし、3~6番手だった馬は[3-2-3-62](3着内率11.4%)、7番手以下だった馬は[3-6-1-34](3着内率22.7%)なので、後方からレースを進めるタイプの馬にもチャンスはあると見るべきだろう。

“羽田盃”の上位馬は信頼できる

【“羽田盃”における着順別成績】(過去10年)

“羽田盃”における着順が「3着以内」だった馬は3着内率43.3%と優秀な成績を収めている。一方「7着以下」だったにもかかわらず3着以内となったのは第56回(平成22年)のガナールだけなので、今年も該当馬は評価を下げたい。

“京浜盃”における着順も重要

【“京浜盃”における着順別成績】(過去10年)

“京浜盃”における着順が「4着以内」だった馬は3着内率46.4%と優秀な成績を収めている。南関東3歳クラシック第一戦の“羽田盃”だけでなく、その前哨戦にあたる“京浜盃”で好走した馬も高く評価したいところだ。

“全日本2歳優駿”で善戦した馬も見逃せない

【“全日本2歳優駿”における着順別成績】(過去10年)

“全日本2歳優駿”における着順が「5着以内」だった馬は3着内率50.0%と優秀な成績を収めている。前年のレースではあるものの、やはりダートグレード競走のJPNIで善戦したことのある馬は好走する可能性が高いと見るべきだろう。

“東京ダービートライアル”を経由してきた馬は不振

【“東京ダービートライアル”における着順別成績】(過去10年)
※「開催なし」は同年に“東京ダービートライアル”が開催されなかった第54回、第55回の全出走馬

平成22年から施行されている“東京ダービートライアル”に出走していた馬は計10頭いたものの、3着以内となったのは現在のところ第60回(平成26年)2着のスマイルピースのみである。今年も“東京ダービートライアル”をステップに参戦してきた馬は過信禁物と見ておくべきかもしれない。