分析レポート

Analysis Report

第29回
東京スプリント(JpnIII)
2018年04月18日(水) 20:10発走

第29回優勝馬:グレイスフルリープ号

レース情報

東京スプリントは、1番人気馬や前走1着馬が強い!

  • ダートグレード競走として施行された過去9回の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は平成30年3月28日時点

1番人気馬は未だ3着内率100%

【単勝人気順別成績】(過去9回)

過去9回の東京スプリントにおいて単勝「1番人気」の支持を集めた馬は、すべて3着以内に好走している。昨年の第28回も単勝「1番人気」のキタサンサジンが優勝を果たしているように、まずはもっとも前評判が高い馬に注目すべきレースと言えるだろう。ただし、単勝「2番人気」だった馬は9頭中7頭が4着以下に敗れているうえ、優勝例はない。

「JRA」所属馬が中心

【所属別成績】(過去9回)

過去9回の優勝馬9頭中、第24回のラブミーチャンを除く8頭は「JRA」所属の馬だ。ちなみに、3着以内となった地方所属馬は、現在のところ第25回3着のアルゴリズムが最後である。「JRA」所属馬は[8-7-5-25]で3着内率が44.4%、「地方」所属馬は[1-2-4-83]で3着内率が7.8%と、好走率の差も大きい。

6歳以下の比較的若い世代が優勢

【馬齢別成績】(過去9回)

馬齢別成績を見ると、6歳以下の馬は[8-2-4-34]で3着内率が29.2%、7歳以上の馬は[1-7-5-74]で3着内率が14.9%となっている。比較的若い世代が優勢と言えるだろう。


なお、第20回こそ「7歳」の馬が1~3着を占めたものの、第21回以降の過去8回に限ると、6歳以下の馬は[8-2-4-28]で3着内率が33.3%、7歳以上の馬は[0-6-4-67]で3着内率が13.0%とだ。

負担重量が加算される実績馬は堅実

【負担重量別成績】(過去9回)

負担重量別成績を見ると、「55.0kg」「57.0kg」「58.0kg」の馬はそれぞれ3着内率が高い。 東京スプリントの負担重量は「56kg牝馬2kg減」「指定期間内(概ね過去1年)のGI・JpnI競走1着馬2kg増、GII・JpnII競走1着馬1kg増」と定められている。そのため、「55.0kg」となるのは指定期間内のGII・JpnII競走を勝っている牝馬だけ、「57.0kg」となるのは指定期間内のGII・JpnII競走を勝っている牡馬およびセン馬だけ、「58.0kg」となるのは指定期間内のGI・JpnI競走を勝っている牡馬およびセン馬だけである。この規定により他馬よりも重い負担重量を課された実績馬は信頼できると見ていいだろう。

前走を勝ち切っている馬に注目

【前走の着順別成績】(過去9回)

前走の着順別成績を見ると、「1着」だった馬の3着内率が50.0%に達している。なお、2~6着だった馬は[5-2-3-50]で3着内率16.7%だが、7着以下だった馬は[1-1-2-45]で3着内率8.2%と、あまり上位争いに食い込めていない。前走好走馬、特に前走「1着」馬を高く評価したいところだ。

“前年のJBCスプリント”で善戦した馬は安定感あり

【“前年のJBCスプリント”における着順別成績】(過去9回)

“前年のJBCスプリント”における着順が「5着以内」だった馬は、3着内率が47.6%に達している。昨年の第28回も前年のJBCスプリントで4着となったレーザーバレットが3着に食い込んでおり、引き続き注目しておきたい。