分析レポート

Analysis Report

第41回
東京2歳優駿牝馬(SI)
2017年12月31日(日) 16:30発走

第41回優勝馬:グラヴィオーラ号

レース情報

東京2歳優駿牝馬は、伏兵が台頭する年も珍しくない!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第34回(平成22年)からは地方競馬全国交流競走として実施
  • 記録は平成29年12月11日時点

近年は特に人気薄の健闘が目立つ

【単勝人気順別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中13頭は、単勝人気順が「6番人気以下」だった。上位人気馬もそれなりに高い好走率をマークしているが、前評判が低い馬にも注目しておくべきレースと言えるだろう。ちなみに、第36回以降の過去5年に限ると、単勝1~5番人気の馬は[3-2-2-18]で3着内率が28.0%、単勝6~10番人気の馬は[2-3-3-17]で3着内率が32.0%、単勝11番人気以下の馬は[0-0-0-30]で3着内率が0.0%となっている。単勝6~10番人気馬の3着内率が単勝1~5番人気馬の3着内率を上回っている点は興味深いところだ。

どちらかと言えば外枠有利

【枠番別成績】(過去10年)

枠番別成績を見ると、1~5枠の馬が[4-5-6-84]で3着内率15.2%だったのに対し、6~8枠の馬は[6-5-4-45]で3着内率25.0%と、比較的優秀な成績を収めていた。ちなみに、第37回以降の過去4年に限ると、1~5枠の馬は[0-3-2-35]で3着内率が12.5%、6~8枠の馬は[4-1-2-17]で3着内率が29.2%となっている。近年の傾向からも、外寄りの枠に入った馬を重視すべきだろう。

多頭数のレースを経由してきた馬が中心

【前走の出走頭数別成績】(過去10年)

前走の出走頭数別成績を見ると、12頭以下だった馬が[4-1-2-57]で3着内率10.9%だったのに対し、13頭以上だった馬は[6-9-8-72]で3着内率24.2%と、比較的優秀な成績を収めていた。“フルゲート”の16頭立てとなることが多いレースだけに、少頭数のレースを経由してきた馬は評価を下げたい。

前走で先行していた馬が優勢

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内だった馬は[6-5-4-38]で3着内率28.3%と、比較的堅実だった。直近のレースで先行していた馬は高く評価したいところだ。ちなみに、第37回以降の過去4年に限ると、前走の最終コーナー通過順が5番手以下だった馬は[0-1-0-20]で3着内率4.8%と苦戦している。

“ローレル賞”で善戦していた馬は信頼できる

【“ローレル賞”における着順別成績】(過去10年)

“ローレル賞”における着順別成績を見ると、6着以下だった馬は3着以内となった例がないものの、5着以内だった馬は[3-4-4-28]で3着内率28.2%と、比較的優秀な成績を収めていた。ちなみに、第37回以降の過去4年に限ると、“ローレル賞”において5着以内となった経験がある馬は[2-3-2-10]で、3着内率が41.2%に達している。今年も該当馬が出走してきたらぜひ注目してみよう。

“エーデルワイス賞”に出走していた馬も好走率が高い

【“エーデルワイス賞”における着順別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中10頭は“エーデルワイス賞”に出走した経験のある馬だった。該当馬は[4-3-3-17]で3着内率37.0%と、好走率も優秀な水準に達している。たとえ着順が悪かったとしても、ダートグレード競走の“エーデルワイス賞”に挑戦していた馬はしっかりとマークしておきたい。