分析レポート

Analysis Report

第63回
東京大賞典(GI)
2017年12月29日(金) 16:30発走

第63回優勝馬:コパノリッキー号

レース情報

東京大賞典は、直近のGI・JpnIで好走した馬が強い!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第57回(平成23年)からは国際競走として実施
  • 記録は平成29年12月1日時点

上位人気馬が非常に堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、単勝「1番人気」に推された10頭はすべて3着以内となっており、うち9頭は連対を果たしていた。また、単勝「2番人気」の馬は3着内率80.0%、単勝「3番人気」の馬も3着内率50.0%と、それぞれ優秀な成績を収めている。一方、単勝4番人気以下だったにもかかわらず連対を果たしたのは、第62回1着のアポロケンタッキーのみだ。まずは前評判が高い馬に注目すべきだろう。

7歳以上の馬は優勝例なし

【馬齢別成績】(過去10年)

馬齢別成績を見ると、6歳以下の馬は[10-8-9-72]で3着内率が27.3%だったのに対し、7歳以上の馬は[0-2-1-28]と優勝例がなく、3着内率も9.7%にとどまっていた。極端な高齢馬は過信禁物と見るべきかもしれない。

「JRA」所属馬が圧倒的に優勢

【所属別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中27頭は「JRA」所属馬だった。該当馬は3着内率も46.6%に達しているので、今年もまずは「JRA」所属馬をひと通りチェックしておきたいところだ。ちなみに、「JRA」所属馬以外で3着以内となった3頭は、いずれも「船橋」所属の馬である。

大敗からの一変は期待できない

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、5着以内だった馬が[10-6-6-54]で3着内率28.9%だったのに対し、6着以下だった馬は[0-4-4-46]で3着内率14.8%とやや苦戦していた。ちなみに、第56回以降の過去7年に限ると、前走の着順が5着以内だった馬は[7-5-5-35]で3着内率32.7%、6着以下だった馬は[0-2-2-35]で3着内率10.3%と、好走率の差がさらに大きくなっている。大敗を喫してしまった直後の馬は評価を下げるべきだろう。

3着以内馬の大半は前走がGI・JpnIだった馬

【前走のレース別成績】(過去10年)

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、前走のレースが「チャンピオンズカップ」(平成25年以前は“ジャパンカップダート”の名称で施行)だった。該当馬は3着内率54.3%と好走率も高い。また、前走のレースが「JBCクラシック」だった馬も2頭おり、いずれも連対を果たしている。前走もGI・JpnIのレースだった馬を重視したいところだ。

馬格がない馬は過信禁物

【前走の馬体重別成績】(過去10年)

前走の馬体重別成績を見ると、500kg以上だった馬が[9-9-6-52]で3着内率31.6%だったのに対し、500kg未満だった馬は[1-1-4-47]で3着内率11.3%とやや苦戦していた。出走各馬を比較する際は、馬格があるかどうかにも注目してみよう。

“同年のJBCクラシック”で連対を果たした馬が好成績

【“同年のJBCクラシック”における着順別成績】(過去10年)

“同年のJBCクラシック”の着順別成績を見ると、2着以内だった馬が[5-7-2-2]で3着内率87.5%と非常に優秀な成績を収めていた。一方、3~4着だった馬は[1-1-1-8]で3着内率が27.3%にとどまっており、5着以下だった馬はすべて4着以下に敗れている。“同年のJBCクラシック”に出走した馬を比較する際は、当時の着順を素直に評価したい。

“同年のチャンピオンズカップ”で善戦した馬にも注目

【“同年のチャンピオンズカップ”における着順別成績】(過去10年)

“同年のチャンピオンズカップ(平成25年以前は“ジャパンカップダート”の名称で施行)”の着順別成績を見ると、4着以内だった馬は[7-4-4-3]で3着内率が83.3%に達していた。なお、5~8着だった馬も[1-3-3-9]で3着内率43.8%とまずまず優秀な成績を収めていたが、9着以下だった馬は[0-2-1-9]で3着内率が25.0%にとどまっている。“同年のチャンピオンズカップ”に出走した馬も、当時の着順が良かった馬ほど信頼できると見てよさそうだ。