分析レポート

Analysis Report

第51回
東京盃(JpnII)
2017年10月4日(水) 20:10発走

第51回優勝馬:キタサンミカヅキ号

レース情報

東京盃は、負担重量や馬体重が重い馬に注目!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は平成29年9月13日時点

単勝4番人気以内の上位人気馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年)
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単勝人気順別成績を見ると、単勝「1番人気」馬が勝率50.0%、連対率60.0%、3着内率80.0%と優秀な成績を収めていた。また、単勝「2番人気」「3番人気」「4番人気」だった馬もそれぞれ50.0%以上が3着以内に好走している。一方、単勝9番人気以下だった馬は[0-0-0-67](3着内率0.0%)とすべて4着以下に敗れており、単勝5~8番人気だった馬も[1-2-3-34](3着内率15.0%)と上位に食い込んだ例が少ない。基本的には前評判が高い馬を重視すべきレースと言えるだろう。

好走馬の大半は5~6歳の馬

【馬齢別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭中18頭は、馬齢が「5~6歳」だった。該当馬は3着内率30.5%と好走率も優秀だ。一方「4歳以下」だった馬は3着内率14.3%、「7歳以上」だった馬も3着内率13.3%と、それぞれやや苦戦している。異なる世代の馬を比較する際は、「5~6歳」の馬を重視してみたい。

重い負担重量を課された実績馬は信頼できる

【負担重量別成績】(過去10年)
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負担重量別成績を見ると、「57.0kg」の馬が3着内率40.0%、「58.0kg」の馬が3着内率63.6%と、それぞれ優秀な成績を収めていた。東京盃は別定競走であり、指定の期間(おおむね過去一年)中にGI・JpnIやGII・JpnIIで優勝経験のある馬は、その種別に応じた負担重量を加算されるが、この規則が適用されて重い負担重量を課された馬、すなわち最近のGI・JpnIやGII・JpnIIにおいて優勝経験がある実績馬は信頼できるようだ。

近年は馬格のある馬が優勢

【馬体重別成績】(過去10年)
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馬体重別成績を見ると、「490kg未満」だった馬よりも「490kg以上」だった馬の方が3着内率は高い。なお、第46回以降の過去5年に限ると、「490kg未満」だった馬は[2-0-0-19]で3着内率が9.5%、「490kg以上」だった馬は[3-5-5-37]で3着内率が26.0%と、より大きな差がついている。近年の傾向を重視するならば、馬体重が重い馬を高く評価すべきだろう。

「JRA」所属馬は堅実

【所属別成績】(過去10年)
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所属別成績を見ると、「JRA」所属馬が3着内率46.9%と優秀な成績を収めていた。一方、南関東以外の地区を含む地方所属馬の総合成績は[2-3-2-91]で、3着内率が7.1%にとどまっている。基本的には「JRA」勢を重視したいレースだ。

「1,400m」のレースを経由してきた馬に注目

【前走の距離別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭中、過半数の17頭は前走の距離が「1,400m」だった。なお、第46回以降の過去5年に限ると、3着以内馬15頭のうち前走の距離が「1,200m」だった馬は4頭、「1,400m」だった馬は10頭、「1,800m」だった馬は0頭、「2,000m」だった馬は1頭である。近年の傾向からも、まずは前走が「1,400m」のレースだった馬に注目すべきだろう。