分析レポート

Analysis Report

第19回
ジャパンダートダービー(JpnI)
2017年07月12日(水) 20:05発走

第19回優勝馬:ヒガシウィルウィン号

レース情報

ジャパンダートダービーは、枠順や臨戦過程がカギ!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は平成29年6月28日時点

単勝8番人気以下の馬は未だ好走例なし

【単勝人気順別成績】(過去10年)
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単勝人気順別成績を見ると、単勝「1番人気」の馬が3着内率80.0%優秀な成績を収めていた。一方、単勝「6番人気以下」で連対を果たしたのは第12回1着のマグニフィカ(単勝6番人気)だけだ。ちなみに、単勝「6番人気以下」だった馬の内訳を見ると、単勝6番人気の馬が[1-0-2-7](3着内率30.0%)、単勝7番人気の馬が[0-0-2-8](3着内率20.0%)で、単勝8番人気以下の馬は[0-0-0-66](3着内率0.0%)とすべて4着以下に敗れている。

JRA所属馬が中心

【所属別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭中23頭は「JRA」所属の馬だった。該当馬は3着内率40.4%と好走率も非常に高い。一方「大井」「浦和」「川崎」の所属馬や「その他」の地方所属馬は優勝例がなく、2頭の優勝馬が出ている「船橋」所属馬も3着内率は17.6%にとどまっている。今年もまずは「JRA」所属馬に注目すべきだろう。

近年は特に内寄りの枠を引いた馬が不振

【枠番別成績】(過去10年)
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枠番別成績を見ると、「2枠」の馬は3着以内となった例がなく、「1枠」の馬も連対例がなかった。内寄りの枠を引いた馬は評価を下げた方が良さそうだ。なお、第16回以降の過去3回に限ると、枠番が1~4枠だった馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)、5~8枠だった馬は[3-3-3-15](3着内率37.5%)で、“内枠不利”の傾向がより顕著になっている。

現在のところ3着以内馬はすべて「牡」馬

【性別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭は、いずれも性が「牡」だった。一方「牝」馬は第12回に出走したミラクルレジェンドの4着が最高着順である。第13回でクラーベセクレタ(後に失格)が3位入線を果たした例はあるものの、「牝」馬は過信禁物と見るべきかもしれない。

馬格のある馬は堅実

【馬体重区分別成績】(過去10年)
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過去10年の出走馬136頭中、馬体重が「500kg以上」だった馬は34頭おり、そのうち15頭が3着以内に好走している。3着内率は44.1%と非常に優秀な水準だ。馬体重の軽い馬が好走した例も少なくないとはいえ、基本的には馬格のある馬を重視すべきだろう。

好走した地方所属馬は“東京ダービー”上位組だけ

【“東京ダービー”における着順別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭中7頭は、“東京ダービー”における着順が「5着以内」の馬だった。該当馬は3着内率36.8%と好走率も高い。なお、この条件に該当していなかった地方所属馬60頭はすべて4着以下に敗れている。“東京ダービー”で上位に食い込めなかった地方所属馬は割り引きが必要だ。

JRAのレースにおける実績がポイント

【“「1000万下」から上のクラスのJRAレース”における最高着順別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭中15頭は、“「1000万下」から上のクラスのJRAレース”において「1着」となった経験がある馬だった。また“「1000万下」から上のクラスのJRAレース”における最高着順が「2~5着」だった馬も、優勝馬こそ出ていないが3着内率は41.2%に達している。上級条件のJRAレースで上位に食い込んだことのある馬は高く評価すべきだろう。

ここ3年の3着以内馬は前走を勝ち切った馬ばかり

【前走の着順別成績】(過去10年)
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過去10年の3着以内馬30頭中17頭は、前走の着順が「1着」だった。なお、第16回以降の過去3回における3着以内馬9頭は、いずれも前走の着順が「1着」だった馬である。前走で敗れた馬が巻き返した例も少なくないとはいえ、近年の傾向も加味すると、まずは前走の内容が良かった馬に注目すべきかもしれない。