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| 今年も波乱の目は十分!! 東京プリンセス賞 [2008.05.07]
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東京プリンセス賞は南関東牝馬クラシック第二冠。距離1800mで争われ、1、2着馬には関東オークス(6月18日)への優先出走権が与えられる。三冠すべてが大井競馬場を舞台に行われる牡馬戦線とは違って牝馬クラシックは第一冠の桜花賞は浦和1600m、第二冠の東京プリンセス賞は大井1800m、そして三冠目の関東オークスは川崎2100mの指定交流が舞台となるため、ただでさえ状態を維持するのが難しい成長期の乙女たちにとっては過酷な闘いであり、過去10年を見ても配当はほぼ4ケタ以上という荒れる難解なレースでもある。
平成9年、第11回東京プリンセス賞当日は大雨。水の浮いた馬場がナイター照明をあびて光って映るほどの夜だった。
平成15年に体系が見直されるまで牝馬クラシックは桜花賞、関東オークス、東京プリンセス賞という順で実施されていたことから三冠達成を賭けた現在とはまた違った意味合いを持つ一戦でもあった。石崎隆之騎手を背に桜花賞、オークスと勝ち上がって来たシルバーアクトにとって、かつて一度も成し遂げられていない三冠牝馬の座への挑戦だった。危なげないレースで二冠を制してきたシルバーアクトは断然一番人気。史上初の三冠牝馬誕生は当確とされていた。
レースの主導権を握ったのはミスジュディ。桜花賞3着、オークス2着という実績が買われて二番人気。この日のためにブリンカー着用の秘策で逆転を狙っていた。持ち前のダッシュ力でマイペースの逃げに持ち込んだミスジュディの桑島騎手。脇本騎手のワールドイーグルが2番手に続く。シルバーアクトは中団からの競馬となり直線勝負にかける態勢。しかしその差は縮むことなくミスジュディは最後また突き離してゴール。シルバーアクトは5着。三冠の夢破れた瞬間でもあった。泥々になった石崎騎手の勝負服に対して、綺麗なまま口取り写真におさまる桑島騎手の姿が印象的だった。
「ポンと出てくれさえすればチャンスはあると思っていた。桜花賞ではスタートしてすぐのカーブで蹄鉄が曲がってしまうアクシデントがありながら3着に粘っていたからね。その後、種子骨骨折で休養が長くなったので繁殖に上げたんだが子供を残すことができなかった。あの事故がなければ血統的にも良い仔が出ただろうに‥」と柏木一夫調教師。繁殖に上がったミスジュディは最初の交配のため向かった先で馬運車から降りた際に立ち上がり大腿骨を骨折。母となることができなかった。
さて、第22回東京プリンセス賞。最後の一枠で桜花賞出走に漕ぎ着けたフィリアレギスが一気に主役に躍り出た。スクーリングを二本こなす意欲的な調整で更なる上昇が見込める。プリンセス賞いかんではダービー出走もプランにあるという。ユングフラウ賞を勝ち桜花賞では2着に迫ったインカローズも実力は互角。道営時代エーデルワイス賞2着が光るモエレプットは精神面強化し距離延長を味方に瞬発力発揮のチャンス。レースセンス抜群なアートジャパン。桜花賞では枠順に泣きクラウンカップではスタートミスが響いたトミノプラネット。新星プレイバックと今年も波乱の目は十分にある。
中川明美 (競馬ブック)
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PROFILE
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中川明美
Akemi Nakagawa
競馬ブック南関東担当記者。ホースニュース馬社より移籍したばかりで馬や人の取材に奮闘中の日々。
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