| 平成19年度 |
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| ダートグレード戦線の1年の総決算として行われるグランプリレースで、全国の競馬ファンから注目を集める年の瀬のビッグイベントです。地方競馬で行われるダートGIで最も豪華メンバーが揃う一戦で、歴戦の強豪が年内最後のGIタイトルを目指して戦います。 |
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たかはしかよこ
フリーアナウンサー
厩舎関係者にファンも多い。 |
<東京大賞典レース回顧>
ダート競馬の年末を飾る大一番・東京大賞典。今回の見所は何と言っても、地方競馬界の総大将アジュディミツオーが、前人未到の東京大賞典三連覇を決められるかどうか。左前脚の骨りゅうのために一息入り、帝王賞(優勝)以来のレースだったにもかかわらず、1番人気の支持を集め興味が注がれていました。そんな中、圧倒的な強さを見せ付けたのが3番人気だったJRAのブルーコンコルド。距離不安をささやかれながらも、それを完全に払拭する気持ちの良いくらいの強さで他馬を圧倒しました。
予想通りナイキアディライトがハナを主張し、シーキングザダイヤが積極策でわずかな差で2番手。3番手内からはアジュディミツオーが追走し、ハードクリスタル、クーリンガー、その後ろの中団の位置にはカフェオリオンポス、シーチャリオット、そしてブルーコンコルドがつけて行きました。3コーナー中団ではナイキアディライトの逃げから、シーキングザダイヤが先頭へ。残り200メートル付近で大外から一気にブルーコンコルドが襲い掛かり、そのまま突き放す一方。後続に4馬身の差をつけて、2分3秒5のタイムで優勝しました。2着には好位から長くいい脚を使ってそのままなだれ込んだクーリンガー。終始勝ちにいった競馬を見せたシーキングザダイヤはGI2着9回という記録を保持していますが、今回は3着。1番人気のアジュディミツオーは伸びきれずに5着に終わりました。
「初コースも距離も関係ないわ。この馬の力さえ出してくれれば結果はついてくると思っとる。ここを勝って、ダートグレード競走最優秀馬に選ばれたいんや」とレース前に言っていたブルーコンコルドを管理する服部調教師。前走のジャパンカップダートは、直線で前が壁になり抜け出せずに9着という悔しい結果に終わっていました。「スカッとしたわ。このくらいは走れると思っとったからな。スタートでちょっとトモを滑らせる形になったけど、展開的にはそれが逆に良かったかもしれへんなぁ。必ず自分の前にいる馬を捕まえるところが、この馬のすごいところや。今はもう課題は何もあらへん」(服部調教師)。「距離は大丈夫だと思ったけれど、前走失敗してしまったから、今日は距離が大丈夫だということを証明したかったです。勝負どころは3コーナー過ぎくらいかなぁと思っていたので、それまでは折り合いに気をつけました。手応えも十分だったし、外を回ってもいけるんじゃないかと・・・」とコンビを組んでいる幸騎手も安堵の胸をなでおろしていました。
これで完全に距離不安も払拭。一昨年のJBCスプリント(1400メートル)、昨年のJBCマイルと南部杯、そしてこの東京大賞典と3階級の距離でGIを制しました。このオールマイティーな活躍ぶりは、砂上界の歴史に名を刻む名馬の1頭と呼んでも過言ではないでしょう。この後は自厩舎でじっくり調整を行って、フェブラリーSに向かう予定です。寒くなればなるほど、調子を上げてくる馬。JRAのGI獲りも、すぐそこに・・・。
<他陣営のコメント>
2着 クーリンガー 和田竜二騎手
「前走出遅れてしまったので、今日はその部分に気をつけた。スムーズにスタートを切れて、いい位置で競馬ができて、終いも伸びた。展開も向いたね」
3着 シーキングザダイヤ 横山典弘騎手
「いつも一生懸命走って、自分の力は出していると思う。勝った馬は強かった」
4着 カフェオリンポス 岩田康誠騎手
「折り合いもうまくつけられたし、直線勝負に持ち込もうと思った。2着との差はそんなにないし、頑張って走っている」
5着 アジュディミツオー 内田博幸騎手
「番手の競馬もしている馬だし、今日はナイキアディライトの2番手で予定通り。休み明けということもあってか、ゲートの中でうるさくなったり、行きっぷりも本来のものではなかった。直線で内が開いて上がって行こうと思ったけれど、伸びなかった」
6着 ボンネビルレコード 的場文男騎手
「少しずつ力はついているよ。この馬の末脚は使うことができたし、2着との差はそんなにないでしょ。来年に向けて手応えはつかんだよ。次の川崎記念頑張りたい」
7着 ハードクリスタル 藤岡佑介騎手
「いいポジションが取れて折り合いもついて、4コーナーではいい手応えだったんですが・・・」
*ゴール直後に故障が判明。レントゲンの診断結果「右第三手根骨骨折」で予後不良となりました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
8着 クールアイバー 御神本訓史騎手
「展開に左右されず、この馬のリズムを崩さないように乗ろうと思った。3コーナーで仕掛けて先団に取り付いたけれど、最後は瞬発力の差で伸びなかった」
9着 シーチャリオット 戸崎圭太騎手
「砂をかぶって嫌がったり遊びながら走ったりしないで、前向きに一生懸命走っていました。3コーナー過ぎでついていけませんでしたが、やっぱり力はある馬だし、乗り味もいいですねぇ。こんな素晴らしい馬に乗せて頂いて最高の気分です」
10着 コアレスタイム 張田京騎手
「もう少し距離は短い方がいいねぇ」
11着 シルキーゲイル 倉兼育康騎手
「本当は前につけたかったんですが、地元とペースが違うのでつけられませんでした。ただ自分の力は出したと思うし、いい経験になりました」
12着 ウエノマルクン 松浦裕之調教師
「ペースが向かなかったですね」
13着 ナイキアディライト 酒井忍騎手
「自分のペースで逃げられたと思う。ただ走る気持ちが前に向いていかないというか、3コーナー過ぎで跳びも変わってしまって、自分から走ることをパッタリ止めてしまいました」
<レース後のブルーコンコルド・・・>
レース当日の朝、勝負カイバを食べた後は一切無駄な力を使わずに、リラックスして走ることだけに集中するというブルーコンコルド。レース後はもう何事もなかったかのようにして、ちょこんと馬房から顔をのぞかせていました。担当の山本厩務員はこの道37年の大ベテラン。調教前後の運動やカイバ、馬具、馬房内の環境作り(遠征先も含めて)、全てにおいてこだわりがすごい方なんです。「やったらやっただけ応えてくれるからねぇ。でも、まさかこんなに強い勝ち方をすると思わなかったなぁ。勝ち方がどんどん強くなっている」と顔をほころばせる山本厩務員。レース後のクーリングダウンも10分ほどで息が整ってしまったというから、ブルーコンコルドにとっては大仕事をやってのけたという感覚でもなかったのかもしれません。このまま無事に・・・。そしてまた、アジュディミツオーと対戦する日を楽しみに待ちたいと思います。
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| 「レース後のブルーコンコルド」撮影 高橋華代子 |
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取材協力 TCK中継
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