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| 距離1,400mの短距離重賞ですが、直線の長い外回りコースを使用するため、スピードだけでなくゴール前での粘りも要求される厳しいレースです。過去の優勝馬には全国クラスのスプリンターと共に、中距離を得意とする馬たちが名を連ねているのも特徴の1つです。 |
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なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。 |
<東京シティ盃(G3)>
2コーナーの奥からスタートする、距離1400mの東京シティ盃(G3)。春のマイルグランプリから交流GIのかしわ記念を目指す快速馬たちが、自慢のスピードを競いました。
フルゲートの16頭が揃いましたが、その中で1番人気に支持されたのは重賞連覇に挑むメイプルエイトでした。トップクラス相手の短距離戦は未経験ですが、TCKコースとの相性は抜群で、前走の金盃も好位追走から直線で力強く抜け出す完勝でした。続く2番人気は、約2年ぶりのTCK重賞制覇を狙うベルモントストームでした。マイル以下の距離は9戦して全て連対している短距離ランナーだけに、金盃から3ハロンの距離短縮は有利な材料です。そして3番人気には、短距離戦で堅実な走りを続けているイブキオネストが推されました。初めての重賞挑戦になりますが、前走の準重賞を鮮やかに逃げ切って勢いに乗っています。他では得意の距離に戻るインターセフォー、船橋記念2着のカセギガシラ、そのレースで1番人気に推されていたベルモントファラオなどが上位の支持を集めました。
朝から降り続く雨の影響で不良馬場の下、ゲートが開くとロッキーアピールとベルモントストームが好ダッシュを見せますが、内から押して上がるベルモントファラオに先頭を譲ります。控えたベルモントストームは1馬身差の2番手、その直後にカセギガシラが続き、さらに3馬身離れた中団をメイプルエイトとインターセフォーが追走します。イブキオネストはダッシュが付かず、後方からのレースになりました。
先頭に立ったベルモントファラオはペースを緩めず快調に飛ばし、リードを2馬身に広げて3コーナーに入ります。2番手には変わらずベルモントストームが付け、その外をカセギガシラが上昇します。後方のイブキオネストも最内から追撃態勢に入りますが、中団のメイプルエイトは頭を上げる苦しい走りで反応が良くありません。
手綱を抑えたまま直線を向いたベルモントファラオは、ここから追い出しを開始するとラストスパートに入って後続馬を引き離します。混戦になった2番手グループではベルモントストームとカセギガシラが失速し、人気のメイプルエイトも伸び脚が見られません。代わって内からイブキオネスト、さらに大外からはクールアイバーが猛追しますが、余力があったベルモントファラオは最後まで先頭を譲らず、鮮やかな逃げ切りで主役の座に就きました。追い込むレースで新たな面を見せたイブキオネストが2着、3着には14番人気のクールアイバーが入り、三連単の配当は250万円を越える大波乱(南関東の重賞では最高配当)になりました。人気を集めたメイプルエイトは中団のまま伸びず6着、直線で失速したベルモントストームは10着、インターセフォーは15着でした。
最近はトップクラスの壁に苦しんでいる印象もあったベルモントファラオですが、逃げ馬に有利な馬場状態になったこともあり、自ら主導権を握るレースで初めてのタイトルを手に入れました。以前からスピードには定評があり、今回のようにスムーズに先手が取れれば今後も楽しみな存在になりそうです。また鞍上の御神本訓史騎手にとっては、TCKに移籍後の嬉しい重賞初制覇になりました。
ベルモントファラオ・・・
父 アジュディケーティング
母 エスケイゴールド
母の父 Private Account
牡7歳 戦績・39戦10勝
所属・高橋三郎厩舎(TCK)
馬主・(有)ベルモントファーム
生産者・ベルモントファーム(北海道新冠町)
収得賞金・79,594千円
主な勝鞍
平成18年 東京シティ盃(G3)
2006.3.3 中村 義則 |
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