|
|
 |
|
 |
 |
| 国内の競馬で初めての試みを数多く実現させたTCKですが、昭和52年に始まった2歳牝馬限定の重賞も、JRAに先んじる画期的な試みでした。南関東地区で行われる今年最後の重賞で、翌年の牝馬クラシックロードに向けて乙女たちが可憐な走りを披露します。 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。 |
<東京2歳優駿牝馬(G1)>
昭和52年に国内初の2歳牝馬重賞として誕生した東京2歳優駿牝馬(G1)、平成14年から現在のようにTCK年内最後の重賞として行われるようになりました。春の牝馬クラシック戦線の行方を占う意味でも見逃せない一戦です。
このレースは高い素質を持った逸材が能力を存分に発揮するレースとして知られていますが、今回も将来が大いに楽しみな乙女が出走してきました。ダーレー・ジャパンが送り込む3期生のダガーズアラベスクは、デビュー戦こそ逃げ切りを許したものの、その後は圧巻の3連勝。特に前走のローレル賞は楽な手応えのまま4コーナーで先頭に立ち、そのまま直線で7馬身の差をつける強い内容でした。500キロを超える立派な馬体を持ち、2歳馬らしからぬ完成度を誇ります。大きく離れた2番人気は、佐賀から移籍して2戦目のスターオブジェンヌでした。転入初戦の前走は好ダッシュから先頭を奪い、後続に5馬身差を付ける楽勝でした。差のない3番人気には、デビュー2連勝中のアジュデストーリーが推されました。キャリアの浅さが気になりますが、前走で大幅な距離延長を克服して勝ったように高い潜在能力を持っています。他ではホッカイドウ競馬からの転入初戦になる2戦2勝のブラックミラクル、ローレル賞2着のアーペレーヌなどが上位の人気を集めました。
ゲートが開くと内からアジュデストーリーがダッシュ良く飛び出し、そのまま先頭に立ちます。半馬身差の2番手にディライトパールが続き、その直後にダガーズアラベスク、内をブラックミラクルが追走します。スターオブジェンヌは6番手、末脚を生かしたいアーペレーヌは後方からレースを進めます。
逃げるアジュデストーリーは向正面でも先頭をキープしますが、その1馬身後方をダガーズアラベスクが悠々と追走します。それをマークするブラックミラクル、スターオブジェンヌが続き、上位人気馬が先団を形成して3コーナーへ向かいます。ここでダガーズアラベスクが手応えの一杯になったディライトパールを交わし、4コーナーでは早くも先頭のアジュデストーリーに並びます。後続のスターオブジェンヌも外から追撃し、ブラックミラクルもインコースから前へ出ますが、末脚勝負のアーペレーヌは中団に待機したまま直線を向きます。
粘り腰を発揮するアジュデストーリー、内を突くブラックミラクル、外から迫るスターオブジェンヌらも懸命に抵抗しますが、ここから反応鋭く伸び脚を発揮したダガーズアラベスクは楽々と後続を突き放して単騎先頭に立ちます。大外から一気にアーペレーヌが追い込みますが、ダガーズアラベスクの脚は衰えず後続に1馬身の差を付けて先頭でゴールしました。直線勝負に徹したアーペレーヌが2着、3着は中団から伸びたカネショウメロディ、逃げたアジュデストーリーは4着、スターオブジェンヌは5着、ブラックミラクルは最後に失速して8着でした。
4連勝で2歳女王の座に輝いたダガーズアラベスクは、好位から危なげなく抜け出す完璧な勝利で2つ目の重賞タイトルを手に入れました。落ち着いたレース運びや追い出してからの反応の鋭さは素晴らしく、来春のクラシック戦線では同じダーレー・ジャパン所属のシーチャリオットに続く活躍が期待できそうです。尚、管理する川島正行調教師、鞍上の内田博幸騎手は、東京大賞典に続く2日連続のG1制覇になりました。
ダガーズアラベスク・・・・
| 父 |
: |
Jade Robbery |
| 母 |
: |
Queens Dagger |
| 母の父 |
: |
Rahy |
| 牝2歳 |
|
| 戦績 |
: |
5戦4勝 |
| 所属 |
: |
川島正行厩舎(船橋) |
| 馬主 |
: |
ダーレー・ジャパン・レーシング(有) |
| 生産者 |
: |
Darley(アラブ首長国連邦) |
| 収得賞金 |
: |
35,000千円 |
| 主な勝鞍 |
: |
| 平成17年 |
|
東京2歳優駿牝馬(G1) ローレル賞(G3) |
|
2005.12.31 中村 義則 |
|
|
|