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| 全国各地で繰り広げられてきた、ダートグレード戦線の総決算。過去の優勝馬には、その時代を代表する名馬がズラリと並ぶ、まさにダートのグランプリレースです。全国から実力馬が集まり、年内最後のGIタイトル獲得を目指してハイレベルな戦いを繰り広げます。 |
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なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。 |
<東京大賞典(GI)>
全国各地で繰り広げられたダート交流重賞戦線の最後を締める、東京大賞典(GI)。年内最後の国内GIタイトルを目指し、ダート路線のトップクラスが一堂に会しました。
例年以上に混戦ムードが漂った今回のレースで、1番人気に支持されたのは2005年のダート界を牽引したJRAのタイムパラドックスでした。TCKでは惜敗続きで苦手意識もあったようですが、春の帝王賞を快勝して不安を払拭。その後もJBCクラシックを制覇するなど、今年だけでGIを3勝しています。続く2番人気には、悲願のGI制覇に挑むJRAのシーキングザダイヤが推されました。1月の川崎記念を皮切りにGI2着が4度も続いているだけに、今回は最後のGIに向けて闘志満々での参戦になります。差のない3番人気は、南関東2冠馬シーチャリオットでした。休養明けの前走は4着に敗れましたが、実戦を経てクラシック戦線で披露した脚の復活に期待が集まりました。そして4番人気は、昨年の覇者アジュディミツオーでした。ドバイ遠征から復帰後は苦戦が続いていますが、得意のTCKで完全復活を目指します。以下も一昨年の優勝馬スターキングマン、GI4勝のユートピア、TCK期待の3歳馬ボンネビルレコードなど、年末の大一番に相応しい豪華なメンバーが揃いました。
3万人を越す大観衆が見守る中、ゲートが開くと内枠のアジュディミツオーが先手を取り、外のナイキアディライトは1馬身差の2番手に控えます。その直後をユートピアが追走して、内にシーキングザダイヤ、さらに2馬身離れたインコースを出ムチの入ったシーチャリオット、外にスターキングマンが続きます。末脚を生かしたいタイムパラドックスは中団の7番手、ボンネビルレコードは後方からレースを進めます。
前年と同様に軽快な逃げを続けるアジュディミツオーは、向正面に入るとリードを3馬身から4馬身へと広げます。縦に長い隊列になりましたが、ここでは後続馬のポジションには大きな変動がなく、3コーナーを回ってようやくレースが動き始めます。外に持ち出したシーチャリオットが進出を開始し、その後方から激しく押してタイムパラドックス、さらに抜群の手応えでシーキングザダイヤなども追撃態勢に入ります。
一人旅のアジュディミツオーは3馬身のリードを取って直線を向くと、ここから追い出されて逃げ込みを図ります。伸びを欠くシーチャリオットに替わってシーキングザダイヤが2番手に迫り、さらにタイムパラドックスやボンネビルレコードらも懸命に前を追います。しかし余力十分のアジュディミツオーは最後まで逃げ脚が衰えず、鞍上の内田博幸騎手が前年同様に左腕を突き上げて先頭でゴール。1馬身半差の2着には今回も夢叶わなかったシーキングザダイヤ、さらに3馬身差離れた3着にはタイムパラドックスに入りました、ボンネビルレコードは外を追い込みましたが7着、シーチャリオットは8着、スターキングマンは10着に敗れました。
ドバイワールドカップ遠征後、本来の走りが見られずに評価を落としていたアジュディミツオーでしたが、昨年に続く鮮やかな逃げ切りで史上初の東京大賞典連覇の偉業を達成しました。1年ぶりに王座に返り咲いた南関東が誇る名馬は、ダート競馬の本場アメリカのブリーダーズカップで再び世界に挑むプランも視野に入れているようです。
アジュディミツオー・・・・
父 アジュディケーティング
母 オリミツキネン
母の父 ジャッジアンジェルーチ
牡4歳 戦績・14戦6勝
所属・川島正行厩舎(船橋)
馬主・織戸眞男
生産者・藤川ファーム(北海道静内町)
収得賞金・314,903千円
主な勝鞍・
平成17年 東京大賞典(GI)
平成16年 東京大賞典(GI)、東京ダービー(G1)、東京湾カップ(G3)
2005.12.30 中村 義則 |
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