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| 一昨年から距離が短縮され、距離6ハロンに衣替えした夏のスプリント戦。新たに快速自慢の3歳馬も加わり、厳しい残暑を忘れさせるスピード勝負を展開します。全国交流の東京盃へ向けて、夏を休養に充てたトップスプリンターたちも、ようやく始動を開始します。 |
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なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。 |
<アフター5スター賞(G3)>
1200m戦に距離が短縮されて、今年で3回目を迎えたアフター5スター賞(G3)。東京盃からJBCスプリント(今年は名古屋競馬場で開催)へと続く、秋のスプリント戦線の行方を占う上でも見逃せない一戦です。
「真夏のスプリント王」を目指してフルゲートの16頭が集まりましたが、1番人気にはJRAから移籍初戦のエコルプレイスが支持されました。環境の変化や初コースなど不安な材料もありますが、JRAのトップクラスで活躍した実績から潜在能力の高さは疑う余地がありません。続く2番人気には、前走のサンタアニタトロフィーを快勝したスピニングアローが推されました。JRA所属時の全6勝を挙げた得意のスプリント戦で、再び外枠からの差し切り勝ちを狙います。そして離れた3番人気は、船橋に転厩した9歳馬のハタノアドニスでした。かつてのスプリント王者も年齢的な衰えは隠せませんが、TCK史上初の同一重賞3連覇に挑みます。以下はTCKコースを得意とする古豪ブラウンシャトレー、休養明け2戦目で上積みがありそうなベルモントソレイユ、気分良く走ると強さを発揮するロッキーアピールなどが上位の人気を集めました。
スタートが大きな鍵を握るスプリント戦ですが、ゲートが開くと大外枠のイシノファミリーが落馬する波乱の幕開けになります。注目の先行争いは、内から押して上がるハタノアドニスが、好スタートのロッキーアピールを交わして先頭を奪います。4番手にエコルプレイスが続き、その直後にベルモントソレイユ、4馬身開いた中団7番手からスピニングアローが進み、さらに3馬身後方からブラウンシャトレーが追走します。
レースを先導するハタノアドニスは、短距離戦としては平均的な流れで3コーナーに入ります。ロッキーアピールも揉まれることなく2番手をマイペースで追走、エコルプレイスがインコースに入って3番手まで上昇します。少し離れた中団からはスピニングアローが外を回って追撃態勢に入り、その内を突いてブラウンシャトレーも上昇を開始します。
ハタノアドニスが半馬身のリードを保って直線を向くと、後方からブラウンシャトレーとベルモントソレイユが追い上げ、2番手のロッキーアピールも先頭に並んでラストスパートに入ります。伸び脚に優るロッキーアピールは残り100m地点で粘るハタノアドニスを振り切ると、大外から鋭く追い込んできたスピニングアローの追撃も抑え、約1年ぶりの勝利を飾りました。惜しくも届かなかったスピニングアローは外を回っての2着、3着に粘ったハタノアドニスは見せ場十分のレースでした。直線で差を詰めたブラウンシャトレーとベルモントソレイユは4着、5着、直線で手応えを失ったエコルプレイスは14着に敗れました。
好スタートから2番手に控える作戦で勝ったロッキーアピールは、自らのリズムで気分良く走り、持ち味を存分に発揮したレースでした。今後も他馬に揉まれずマイペースの走りができれば、更にタイトルを上積みすることも可能でしょう。
ロッキーアピール・・・
父 Valid Appeal
母 Dame's Rocket
母の父 Timeless Native
牡7歳 戦績・44戦9勝
所属・山崎尋美厩舎(川崎)
馬主・金子真人
生産者・Mockingbird Farm(アメリカ)
収得賞金・165,830千円
主な勝鞍・
平成17年 アフター5スター賞(G3)
平成16年 さきたま杯(GIII)
2004.9.1 中村 義則 |
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