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東京シティ競馬中継で放送した「重賞ヒストリー」。中継解説陣の独自データ分析により、SIレースを中心に注目馬を紹介します。

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黒潮盃
第39回優勝馬:ボンネビルレコード号
昨年から地方所属馬の全国交流レースとして行われている、真夏の3歳馬限定戦。春のクラシックロードを歩んだ実績に、夏場に地力を強化した上昇馬や他地区に在籍するトップクラスが激突するレースで、秋以降の重賞戦線の動向を占う意味でも見逃せない一戦です。
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中村義則のレースレポート なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。
<第39回黒潮盃(G2)>

 春のクラシック戦線で活躍した実績馬に、夏を迎えて本格化した上昇馬が挑戦する黒潮盃(G2)。昨年から地方所属馬限定の全国交流レースになり、今年からは優勝馬にGIダービーグランプリ(盛岡)の優先出走権が与えられることになりました。

 笠松から参戦の3頭を加えてフルゲートの16頭が顔を揃えましたが、その中で1番人気に推されたのはデビューから4連勝中のドラゴンシャンハイでした。初コースや相手強化など厳しい材料もありますが、前走の東京湾カップはスピードの違いで先頭に立ち、直線で後続を突き放す圧勝でした。続く2番人気には、羽田盃と東京ダービーの3着馬マズルブラストが支持されました。序盤から積極的に行った前走のジャパンダートダービーは大敗を喫しましたが、本来の持ち味である好位キープの作戦で巻き返しを図ります。そして3番人気は、ジャパンダートダービー3着馬のボンネビルレコードでした。ここまで1勝のみと勝ち味に遅い点は否めませんが、クラシックでは一戦ごとに着順を上げ、レースを重ねて自慢の末脚に鋭さを増しています。他ではジャパンダートダービーで4着に入るなど距離が延びて台頭してきたブラウンコマンダー、昨年のハイセイコー記念優勝馬で復活を目指すトウケイファイヤーなどが上位の人気を集めました。

 前日の雨の影響で不良馬場の下、ゲートが開くと内から笠松のフジノウェーブが飛び出し、その外にトウケイファイヤーが並び掛けます。5番手をマズルブラスト、その内からドラゴンシャンハイが追走し、2馬身開いたインコースにダンシングスキーが続きます。ボンネビルレコードは内に切れ込んで中団後方の10番手を確保、それをマークするようにブラウンコマンダーが続きます。

 2コーナーから向正面に入ると、先頭をキープするフジノウェーブと半馬身差の2番手で折り合ったトウケイファイヤーが、後続に2馬身のリードを取ってペースを作ります。大きな動きは無く3コーナーを迎えますが、ここで中団から徐々にポジションを上げたベルモントギルダーが一気に仕掛けて3番手まで上がります。これを見てドラゴンシャンハイやマズルブラストも徐々に追い出しを開始すると、中団待機のブラウンコマンダーもムチを入れて追走、ボンネビルレコードは抜群の手応えのまま外に持ち出して追撃態勢に入ります。

 前を行く2頭が後続とのリードを広げて直線に入りますが、ここでトウケイファイヤーが鋭い伸び脚を繰り出して先頭に立ちます。しかし大外から猛追したボンネビルレコードが一気に差を詰めると、残り100m付近で並ぶ間もなく抜き去って鮮やかな追い込み勝ちを決めました。一旦は先頭に立ったトウケイファイヤーが3/4馬身差の2着、5馬身離れた3着には終始インコースを追走したダンシングスキーが入りました。ブラウンコマンダーは最後の伸びが一息で4着、マズルブラストは7着、ドラゴンシャンハイは11着に敗れました。また笠松から参戦した3頭の中では、逃げてレースを先導したフジノウェーブが6着に入りました。

 デビュー戦以来、勝ち星から遠ざかっていたボンネビルレコードでしたが、惜敗続きだったこれまでの鬱憤を晴らすかのような素晴らしい末脚を発揮し、待望の2勝目を重賞制覇で飾りました。クラシック戦線に乗ってからの成長は目覚ましく、秋の重賞戦線でも持ち味の末脚を生かした豪快な走りが期待されます。


ボンネビルレコード・・・
父 アサティス
母 ダイワスタン
母の父 マルゼンスキー
牡3歳  戦績・11戦2勝
所属・庄子連兵厩舎(大井)
馬主・塩田清
生産者・浜本幸雄(北海道門別町)
収得賞金・42,884千円
主な勝ち鞍・平成17年 黒潮盃(G2)

2004.8.17 中村 義則
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