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| ダート競馬の本場、アメリカのサンタアニタ競馬場と友好交流提携を結んだことを記念して、平成8年に従来の関東盃を現在のレース名に改称しました。春シーズンに成長した上昇馬がトップクラスの実力馬に挑む、「出世レース」としても知られるハンデ戦です。 |
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なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。 |
<サンタアニタトロフィー(G3)>
米国サンタアニタ競馬場との友好協定調印を記念して、平成8年にレース名が改められたサンタアニタトロフィー(G3)。春シーズンの上昇馬が実績馬に挑む、真夏のハンデ戦です。
ストロングゲットの競走除外で11頭立ての少頭数になりましたが、その中で1番人気に支持されたのはJRA在籍時にダート戦で5勝を挙げたケイアイミリオンでした。TCK転入2戦目の前走ではスタートからスピードの違いでハナに立つと、マイル戦を1分38秒3の好タイムで逃げ切っています。今回は52.5キロとハンデも軽く、初めての重賞挑戦でタイトル獲得を狙います。続く2番人気には、復活を目指すベルモントストームが支持されました。昨年の東京ダービーで1番人気に支持された素質馬も一時は不振が続いていましたが、短距離からマイル戦に照準を絞った近走は3戦連続で連対を続けるなど徐々に復調の兆しが見えてきました。そして少し離れた3番人気は、JRA在籍時にオープンで活躍したスピニングアローでした。TCKへの転入当初は一息の成績でしたが、前走で移籍後の初勝利を挙げて調子を上げています。以下はロッキーアピール、ウエノマルクンが上位の人気を集めました。
夏本番を迎えて夜になっても厳しい暑さが続く中、ゲートが開くとウエノマルクンが躓いて後方へ下がります。注目のスタート争いを制したのは内から飛び出したロッキーアピールで、1馬身離れてケイアイミリオンが続き、その外から押してベルモントソレイユも並び掛けて行きます。1馬身離れた4番手のインコースにベルモントストームが続き、やや離れた中団の6番手をスピニングアローが進みます。
1〜2コーナーをカーブして向正面を迎えると、折り合いを欠いたベルモントソレイユが掛かり気味に上昇して外から先頭のロッキーアピールに並びます。1馬身離れてケイアイミリオン、さらに2馬身置いてベルモントストームとスピニングアローも追走して3コーナーに入ります。ここで再び内のロッキーアピールが半馬身ほど前へ出ますが、後方に待機していた馬たちも一斉に動き出してペースが上がります。内から伸びるベルモントストーム、外からはスピニングアローも一気に上昇しますが、人気のケイアイミリオンは手応えが悪く徐々に下がってしまいました。
ロッキーアピールを先頭に直線を向くと、絶好の手応えで4コーナーを回ったスピニングアローが力強く伸びて先頭に躍り出ます。しかし残り1ハロンから弾けるような伸び脚を見せたベルモントストームが内から一完歩ごとに差を詰め、最後は2頭が並んでゴール板を通過しました。写真判定の結果、粘るスピニングアローがハナ差だけ振り切って嬉しい重賞初制覇、ベルモントストームは3戦連続の2着、3着は後方待機から追い込んだコマノブリザードでした。逃げたロッキーアピールは4着、人気のケイアイミリオンは勝負どころで付いて行けず9着に敗れました。
昨秋の転入から10戦目にして重賞タイトルを手にしたスピニングアローは、前走後も裂蹄に悩まされるなど蹄の不安に泣かされ続けましたが、暑い時期を迎えて本来の実力を発揮できるようになってきました。今後も持ち味のスピードを生かし、短距離戦線を中心に更なる活躍が期待されます。
スピニングアロー・・・
父 アフリート
母 ツバキヒメ
母の父 マルゼンスキー
牡7歳 戦績・34戦8勝
所属・三坂盛雄厩舎(大井)
馬主・沖田正憲
生産者・沖田牧場(北海道門別町)
収得賞金・108,530千円
主な勝鞍・平成17年
サンタアニタトロフィー(G3)
2004.8.3 中村 義則 |
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