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帝王賞
第28回優勝馬:タイムパラドックス号
全国各地で繰り広げられる、ダートグレード戦線の上半期のファイナルラウンド。昭和61年に中央競馬招待競走に衣替えし、交流時代の先駆けになったレースです。国内を代表するダートの実力馬たちが全国からTCKに集まり、栄えある「帝王」の座を競います。
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レースの見どころ レースレポート 歴代優勝馬
中村義則のレースレポート なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。
<帝王賞(GI)>
ダート中距離戦線のトップホースが一堂に会し、上半期のチャンピオンを決める帝王賞(GI)。最近の10年間ではJRA所属馬が5勝、地方所属馬が5勝と、互角の戦いを繰り広げています。

GI勝ち馬5頭が揃って混戦模様になりましたが、1番人気には昨年のレースでアドマイヤドンにハナ差で敗れたナイキアディライトが推されました。前走かしわ記念では後続馬に早めに来られる苦しい展開ながら3着に粘るなど今シーズンも好調で、最内枠からの逃げ切り勝ちを狙います。そして僅差の2番人気には、GI2勝のタイムパラドックスが続きました。TCKコースは過去に3回出走して3着が最高という点は気になりますが、能力の高さは昨年のJCダートを快勝したことで実証済みです。そして3番人気には、一昨年の東京大賞典馬スターキングマンが支持されました。前走の東海Sで約1年半ぶりの連対を果たして復調気配を見せ、今回は4年前の優勝騎手ケント・デザーモ騎手を迎えて完全復活を目指します。他では4年連続のGI制覇を狙うユートピア、昨年の東京大賞典3着馬で重賞5勝のクーリンガー、内田博幸騎手を鞍上に、かしわ記念に続くGI連勝に挑むストロングブラッドなどが上位の人気を集めました。

午前中の雨の影響で重馬場のコンディションの下、ゲートが開くとナイキアディライトが少しバランスを崩しますが、立て直して最内から先頭を奪います。外から仕掛けて行ったサクラハーンが1馬身差で続き、さらに1馬身離れてユートピアが進みます。その後方のインコースにストロングブラッド、2馬身離れた外をクーリンガー、やや折り合いを欠くタイムパラドックスなどが続き、末脚勝負のスターキングマンは後方を進んで1コーナーを回ります。

2コーナーを先頭で回ったナイキアディライトですが、平均ペースをキープしたまま昨年よりも少し速い流れで向正面を進みます。約5馬身離れた3番手をユートピアが追走、その内をストロングブラッドが続き、折り合いがついたタイムパラドックスも絶好の手応えで中団を進みます。3コーナーを迎えると外を回ってクーリンガーが積極的に仕掛け、内のストロングブラッドも一緒に追撃態勢に入ります。さらに中団からタイムパラドックスが抜群の反応で前に迫りますが、気難しさを見せたユートピアはズルズルと後退してしまいました。

先頭で直線を向いたナイキアディライトですが、外に持ち出したストロングブラッド、さらに外を回ったタイムパラドックスが徐々に差を詰めます。粘り込みを図るナイキアディライトが残り1ハロンで失速すると、武豊騎手のムチに応えて長く良い脚を使ったタイムパラドックスが、食い下がるストロングブラッドを1馬身半交わして先頭でゴールしました。2着は上手く内を立ち回ったストロングブラッド、逃げたナイキアディライトは3着でした。勝負どころで後退したユートピアは最後に巻き返して4着、積極的なレースを見せたクーリンガーは直線で伸びず5着でした。スターキングマンは終始見せ場がなく、9着に敗れています。

これまでTCKコースでは流れに乗り切れないレースが続いていたタイムパラドックスですが、4度目の今回はスタート直後こそ折り合いを欠いたものの、その後はリズムの良い走りで本来の実力を発揮しました。昨秋のJCダートから半年でGI3勝をマークした遅咲きのダート王者は、今後も年齢を感じさせないタフな活躍を見せてくれそうです。管理する松田博資調教師は、昨年のアドマイヤドンに続く連覇になりました。



タイムパラドックス・・・・・・
父 ブライアンズタイム
母 ジョリーザザ
母の父 Alzao
牡7歳 戦績・38戦14勝
所属・松田博資厩舎(JRA)
馬主・(有)社台レースホース
生産者・白老ファーム(北海道白老町)
収得賞金・683,250千円
主な勝鞍  
平成17年   帝王賞(GI)
川崎記念(GI)
平成16年   ジャパンカップダート(GI)
ブリーダーズゴールドカップ(GII)
白山大賞典(GIII)
平安ステークス(GIII)
アンタレスステークス(GIII)

2005.6.30 中村 義則
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