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東京プリンセス賞
第19回優勝馬:テンセイフジ号
浦和の桜花賞に続く、南関東牝馬クラシックロードの第二弾。川崎で行われる最終関門の関東オークスへ向けて、若き乙女たちが3歳牝馬女王の座を賭けて華やかなレースを繰り広げます。果たして今年は、史上初の牝馬3冠の栄誉に輝く馬が登場するのでしょうか。
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中村義則のレースレポート なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。

<東京プリンセス賞(G1)>

 浦和の桜花賞に続く南関東牝馬クラシックロードの第二弾、東京プリンセス賞(G1)。16頭の可憐な乙女たちが揃い、プリンセスの座を目指して華やかな戦いを繰り広げました。

 傑出馬が不在で混戦の続く今年の牝馬戦線ですが、その中で1番人気に支持されたのはヨウヨウでした。前走の桜花賞は2着、移籍前のホッカイドウ競馬では全国交流重賞で好走を続けた実力馬です。昨冬の東京2歳優駿牝馬で人気を裏切ったように気難しい面はありますが、過去の実績では他馬を一歩リードしています。続く2番人気は、桜花賞からの変わり身が期待されたクリストサファイアでした。桜花賞は自慢の追い込みが不発で大敗を喫しましたが、得意のTCKコースに替わって持ち味の鋭い差し脚を生かしたいところです。差のない3番人気には、桜花賞を逃げ切ったミライが推されました。人気薄だった桜花賞は先行馬に有利な馬場状態にも恵まれましたが、レースレコードを更新した走りは見事でした。以下は走り慣れた地元に戻って巻き返しが期待されるアウスレーゼ、桜花賞3着で鋭い決め手を持つテンセイフジなどが上位の人気を集めました。

 1時間ほど前から降り始めた冷たい雨が降りしきる中、ゲートが開くと外枠から押して行くコスモピュアソウルを制し、桜花賞と同様にミライが先頭を奪います。先頭から2馬身離れた外の4番手にヨウヨウ、その後方の7番手にアウスレーゼ、インコースをクリストサファイアが追走します。テンセイフジは後方に待機して1コーナーに入ります。

 2コーナーを過ぎてポジション争いが落ち着くと、先頭のミライはスローペースに落として馬群を先導します。向正面でも隊列に大きな変化はありませんでしたが、3コーナー手前で後方2番手を進むテンセイフジが一気に仕掛けます。ここからレースが動いてヨウヨウも追い出しを開始し、外からマクリ気味に上昇するテンセイフジと一緒に先頭のミライへ並び掛けて4コーナーを回ります。これを見てアウスレーゼも動きますが、クリストサファイアはインの経済コースで待機したまま直線を向きます。

 先頭のミライは後方を確認してラストスパートに入りますが、外から鋭い脚で迫るテンセイフジ、さらにはクリストサファイアやアウスレーゼも一気に差を詰めます。ミライは懸命に粘りますが、残り1ハロンで勢いに優るテンセイフジが一気に抜け出すと、最後は後続を2馬身半突き放して快勝しました。写真判定の2着争いは直線で鋭い脚を発揮したクリストサファイアが制し、見せ場十分だったミライは惜しくもハナ差の3着でした。アウスレーゼは追い込んだものの4着まで、ヨウヨウは直線で失速して5着でした。

 桜花賞3着から逆転を果たしたテンセイフジは、後方2番手から3コーナー手前で一気にスパートするという戦法で鮮やかに差し切りました。馬込みを嫌う繊細な性格でレース展開に注文が付くタイプですが、今後は全国の強豪が集う地元の関東オークスで二冠制覇を狙う予定です。スローペースを読んで見事な騎乗を見せた石崎駿騎手は、4月のマイルグランプリに続く重賞2勝目で、嬉しいG1初勝利になりました。


テンセイフジ・・・・・・・・・
父 ハウスバスター
母 ハローメルヘン
母の父 シンボリルドルフ
牝3歳  戦績・10戦4勝
所属・八木正雄厩舎(川崎)
馬主・平野昭一
生産者・小葉松幸雄(北海道浦河町)
収得賞金・31、412千円
主な勝鞍・平成17年 東京プリンセス賞(G1)

2004.5.13 中村 義則
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