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| 昭和31年に創設され、今年で節目の50回目を迎える伝統の一戦。東京ダービー、ジャパンダートダービーへと続く南関東クラシックロードの第一関門です。スピードだけではなく、持久力も要求されるこのレースを勝った馬だけが、三冠への挑戦権を手にします。 |
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なかむらよしのり
グリーンチャンネル「全国競馬便り」のゲスト解説、
地方競馬専門誌「ハロン」、TCKでの予想コラムなどでおなじみ。 |
<羽田盃(G1)>
今年で50回の節目を迎えた伝統の一戦、羽田盃(G1)。東京ダービー、ジャパンダートダービーへと続く、南関東3歳クラシックロードのファーストステージです。
大混戦だった昨年から一転して、今年は単勝オッズ1.0倍の圧倒的な1番人気に支持されたシーチャリオットの走りに注目が集まりました。前哨戦の雲取賞と京浜盃を、他馬を寄せ付けない走りで圧勝。昨冬の全日本2歳優駿は2着に敗れましたが、未だ地方競馬の所属馬には一度も先着を許していません。ここは三冠制覇に向けて、順調なスタートを切りたいところです。大きく離れた2番人気には、ハイセイコー記念の勝ち馬トウケイファイヤーが推されました。前走の京浜盃は先頭に押し出される予想外の展開になりましたが、直線で粘って2着を確保しました。休養明けを叩かれて状態も上がり、他馬を先に行かせる作戦で逆転を狙います。差のない3番人気には、連対率100%のマズルブラストが支持されました。重賞や準重賞で3回連続して2着を続けているように、決め手不足ながら抜群の安定感を誇ります。他ではコンサートボーイ産駒のサウンドイモン、京浜盃3着のメイプルエイトなどが上位の人気を集めました。
5月とは思えない肌寒さを感じる中、ゲートが開くと内からメイプルエイトが楽に先頭を奪います。半馬身差でガイアヘッド、外からはワールドエミネンスが続き、その後方からトウケイファイヤーが4番手の内に切れ込んで行きます。その外の6番手を人気のシーチャリオットが追走、少しスタートの悪かったマズルブラストがマークするように続きます。サウンドイモンは中団後方からレースを進めて1コーナーに入りました。
先頭のメイプルエイトは2コーナーでペースを落とし、一団になった馬群は前半の1000mを63秒9のスローペースで向正面を進みます。しかし3コーナー手前で遅い流れを見越したシーチャリオットが、早めに上昇して楽な手応えのまま3番手に上がります。それを見たマズルブラストも徐々に追い出しを開始し、サウンドイモンも外に持ち出して追撃態勢を整えますが、トウケイファイヤーはジョッキーの手が動いて苦しくなります。
直線に入って逃げるメイプルエイトがラストスパートに入ると、シーチャリオットも先頭に並び掛け、その後方からマズルブラストも上昇します。粘り込みを図るメイプルエイトはシーチャリオットへ馬体を併せて競り合いに持ち込み、2頭の併走は残り100m手前まで続きましたが、内田博幸騎手のムチが入って一気に加速したシーチャリオットが、最後は楽々と抜け出し2馬身差を付けて快勝しました。スローペースで逃げて直線で粘ったメイプルエイトが2着、3着にはマズルブラストが入りました。サウンドイモンは直線で差を詰めたものの6着、トウケイファイヤーは勝負どころでの手応えが悪く7着に敗れました。
トーシンブリザード以来の三冠制覇に向けて、まずは第一関門をクリアしたシーチャリオット。懸命な粘りを見せるメイプルエイトに力の違いを見せつける、着差以上の強い内容でした。200mの距離延長も不安は感じられず、次走の東京ダービー、最終関門のジャパンダートダービーで、どのような走りを見せてくれるのか楽しみは尽きません。
シーチャリオット・・・・・・・・
父 Seeking the Gold
母 Neptune's Bride
母の父 Bering
牡3歳 戦績・6戦5勝
所属・川島正行厩舎(船橋)
馬主・ダーレー・ジャパン・レーシング(有)
生産者・Darley(米国)
収得賞金・100,250千円
主な勝鞍
平成17年 羽田盃(G1)
平成17年 京浜盃(G2)
平成16年 平和賞(G3)
2004.5.12 中村 義則 |
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